巨匠リドリー・スコット監督が自身の作品としては過去最高の制作費を費やした超大作。グラディエーター、キングダム・オブ・ヘブン、ロビンフッドの3本を合わせても本作の規模に及ばないと言われる様に映画の冒頭からその壮大さ、豪華さに目を奪われる。
何百もの二輪戦車が巨大な王宮から繰り出すシーン、ケタはずれの数のエキストラを使っての戦闘シーンを最初に見たときから、この映画を見ることができる贅沢さを感じずに居られなかった。
過去にあのチャールトン・へストンがモーゼを演じ映画史に残る「十戒」も素晴らしい映画であったが、本作品は巨大なスケールをそのままに、エジプトに起こる10の奇跡や紅海の路を開き、また大軍が海に沈む場面をも 最新の視覚効果と3D技術を駆使して、まさに目の前で起きているように思わせるほどにリアルに見せてくれる。
モーゼを演じたクリスチャン・ベール、そして ラムセスを演じたジョエル・エドガートンの生き様ははっきりと心に残る。クライマックスシーンで崖から落ちるおびただしい数の二輪戦車を描いたシーンはこの映画に注がれた数多くの心血が伝わってくる。そのときもまた、この映画を見ることができて本当に良かったと思った。
『エクソダス:神と王』予告編