『誰も知らない』『そして父になる』などの是枝裕和監督が描く一風変わった人間ドラマ。
今年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門でパルムドール(最高賞)を受賞したことで話題をさらったのは記憶もあたらしい。
題名を見ただけで厳格な人であればすぐに怒り出すのだろうけれど、この映画の主人公たちは何故か憎めない。私たちは何故か彼らを責める気持ちも無く映画に見いってしまう。なぜだろうか?この家族のそれぞれの個性からか?映画祭でも話題になったが子供たちの生き生きした演技もあるだろう、そして父親役のリリーフランキーの人柄からか?物語が進むに連れ、彼らのそれぞれの事情が浮き彫りになってゆく。このギャップと様々なことがあってもそれでも何故か暖かい彼らの姿が印象的。
いけないことを描いてはいるけれど、そこにあるのは「心」。
映画「万引き家族」本予告編