これまでのX-MENやウルバリンとは一線を画すアメリカンコミックとはかけ離れたと言っていい異色作。題名をウルバリンとしなかったのにもうなづける。
これはかってX-MANでありウルバリンであったひとりの人間ドラマ。彼の苦悩や葛藤、そして不死身であった彼の能力の衰えから身に及ぶ激痛がひしひしと伝わってくる。
これまでの作品を同じように期待して子供たちが見ることがないようR-15指定になっていたのは良かった。とても残虐な表現も多かったがそれがなおさらローガンの苦痛ともシンクロしているようだった。初めて出会ってから17年。これまでファンとして彼を見続けてきた私たちが最後に見る彼の映画として満足のいくものだった。
映画『ローガン』日本版予告編