You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

2012

2009-11-22 08:52:44 | 映画[数字題]
監督   ローランド・エメリッヒ
キャスト ジョン・キューザック
     アマンダ・ピート
     タンディ・ニュートン
     ダニー・グローヴァー
     ウディ・ハレルソン

古代マヤ暦に2012年以降の記述が無いという世界終末の日を題材にしたディザスター映画。
 何故このような変動が起こるかを、惑星直列による太陽の異常なコロナ現象に地球のマグマが極限の反応を起こしてしまうとした。
 全地球的な変動がもたらす地球上の破壊は想像もつかないくらいの規模と思えるが、この映画はそれをよくここまでと思えるほど半端でない映像で見せてくれる。

監督はローランド・エメリッヒ。インデペンデンス・デイでは侵略者による世界各都市の破壊を、GODZILLAでは核実験で生まれた巨大生物によるニューヨークの破壊を、そしてデイ・アフター・トモローでは気象の激変による大洪水と大寒波の襲われる世界を見せた。

監督自らも、この映画をとてつもなく大きな作品にして、この映画でディザスター映画を終わりにしようと思ったと言っているほどで、大地震、大噴火、大津波、大洪水とあらゆる天変地異が、人を、車を、船を、飛行機を、都市を、そして大自然を巻き込む映像が映し出される。これらの映像は本当に凄いとしか言いようが無い。

 だがこの映画は主人公すなわち、早くから主要国が進めていた計画を知った作家とその家族の脱出劇を通じて、様々な人間それも世界中の多くの人種、民族も含めた登場人物の人間ドラマも散りばめられて単なる映像を見せる映画だけに終わっていない。
 大津波が押し寄せるワシントンに残る黒人大統領。そのかけがえの無い娘。冷血な主席補佐官、終末を前に、許さなかった息子夫婦に電話をする老人、非情な運命をたどる発見者のインド人科学者、子供を必死で守る父親と母親、彼らに慈悲をかけるチベット人家族、そして最後の15分に決断をする各国首脳・・。
 前半のディザスター映像による恐怖感や絶望感が後半の親子の愛や国境や人種を超えた人間愛を訴えるものになってゆき、そこでは安堵すら覚える。
 結末は宗教的なイメージもぬぐえないが、これだけの終末を描いたらやはりそれしかないという印象。
 とても見ごたえのある映画だった。

ファミリー度 80点 カップル度 85点 映画好き度 85点

映画 「2012」 予告編 (Japanese Trailer)



Disney's クリスマス・キャロル

2009-11-20 00:08:33 | 映画[カ行]
監督   ロバート・ゼメキス
キャスト ジム・キャリー
     ゲイリー・オールドマン
     コリン・ファース
     ロビン・ライト・ベン

「ロマンシング・ストーン秘宝の谷」「バック・トウ・ザ・ヒューチャーシリーズ」「フォレスト・ガンプ」「コンタクト」など名作、話題作を送り出してきたロバート・ゼメキス監督の注目の最新作。
 「ポーラー・エクスプレス」や「ベオウルフ」で斬新な映像を見せた、俳優の顔や体にセンサーを付けそれをCGに取り込むパフォーマンスキャプチァーを使ってディケンズの不朽の名作に挑んだ。
 アニメだけれど主人公や登場人物の表情は細部まで本物そっくり。ジム・キャリーは主人公スクルージの若い頃から老いるまでや、クリスマスの亡霊達など7役を演じ、ゲイリー・オールドマンが主人公の仕事のパートナーだったマーレーの亡霊、スクルージの下で働く事務員ボブ、そしてその息子の3役を演じている。
 人物以外の背景や幻想、亡霊と共に訪れる過去、現在、未来の世界はCGで自由な描き方ができるから、3D映像とも組み合わせてこのクリスマス・キャロルという題材は最適な題材で、まさしく映画のひとつの新しい世界の絶頂の到来をも思わせる。
 映像は全体的に暗いトーンに仕上げてある。どちらかと言うと、小さな子供達は観客の対象から外したとも思える。それ程、これまでのアニメとは映像が違っていた。主人公スクルージが心を入れ替えた後を明るい、温かいものにするためのギャップも考えたのだろうが、それらをよりリアルな映像にするために全体が暗くなったのか。もう少し明るいトーンにすれば子供たちにも3D映像も際立ったと思うのだが。
 これからいろんな題材で同じような新しい映画が作られるだろうが、もっと夢の溢れた、明るく華やかなストーリーも是非見て見たい。


ファミリー度 80点 カップル度 85点 映画好き度 85点


映画「 クリスマス・キャロル」 予告



ワイルドスピードMAX

2009-11-15 08:25:50 | 映画[ワ行]
監督   ジャスティン・リン
キャスト ヴィン・ディーゼル
     ポール・ウォーカー
     ミシェル・ロドリゲス ほか

 これまでこのシリーズは見ていないがすでに第四作目。
カーレースに命を賭ける凄腕ドライバーたちの活躍を描く。
最初の横転するトラックの下をすり抜けるシーンは有り得ないことだが、テクニックがあればできるのかと思わせられてしまう。VFXなら何でもできると思うがこのシーンは印象的で誰が見てもびっくり。
 しかし以降のシーンではあまり派手さがなかった。つい先日公開されたトランスポーター3の方が、車を列車の屋根に着地させるわ、列車の窓から飛び込み窓から飛び出すわと極めて派手だったので、それと比べるとこちらは霞んでしまう。
 ヒロインも出番が少なくて残念。
スカイラインGT-Rなどの日本車も含めフルカスタムされた名車が多数登場するので車好きの人には堪らない映画だろう。
 ストーリー展開が早くて、爽快感もありあまり考えずに見れる娯楽作。

ファミリー度  55点 カップル度 60点 映画好き度 55点


ワイルド・スピードMAX 【予告編】

THIS IS IT

2009-11-07 08:37:49 | 映画[タ行]
主演  マイケル・ジャクソン
監督  ケニー・オルテガ

 凄い人気が続いている。早めに出たのにかかわらず私が見たシネコンは完売状態。前の2列目でかぶりつきで見た。普段なら敬遠するところだがこの映画は別。

 この映画でマイケル・ジャクソン、彼の本来の姿を世界中の人達が知ることができたと思う。素晴らしい歌やダンスを見て聞くことができるだけではない。観客がこの映画を見て知ることになるのはマイケル・ジャクソン彼自身。彼の優しさ、彼の大きさ、彼の慎ましさ、そして彼の大きな愛。
 これまでマイケルのこの姿を知らず、センセーショナルなニュースや一部のバッシングに近い報道でしか彼を知らなかった人たちも、改めて彼の素晴らしさに驚くに違いない。
 ロンドン公演のためのあのスリラーの凄い映像、森の中で遊ぶ女の子の情景、その回りで進む森林破壊をブルドーザーを舞台に上げてまで圧倒的イメージで見せる。マイケルはその全てをプロデュースし、彼の感性で作り上げていっている。

 マイケルに選ばれてここまで来た出演者たち、そして公演の監督を務めるケニー・オルテガ、彼らの圧倒的な信頼と憧れとともに、皆で作り上げようとする「夢」(公演)に向かうマイケルの情熱と監督や共演者たちの情熱が心の底まで伝わってくる。
 公演が不可能となった今、この映画が世に出たことが何よりの彼への弔いであり、そして彼を知る全ての人の最高の宝となったと思う。



Michael Jackson's This Is It/マイケル・ジャクソン THIS IS IT/JAPAN TRAILER



きみがぼくを見つけた日

2009-11-01 08:54:47 | 映画[カ行]
監督   ロベルト・シュペンケ
キャスト レイチェル・マクアダムス
     エリック・バナ

 アメリカで大ベストセラーとなった純愛小説を映画化したもので、脚本を『ゴースト/ニューヨークの幻』のブルース・ジョエル・ルービンが担当。原題は「タイムトラベラーズ・ワイフ」。この原題はまさしくそのままだけれど、邦題の「君がぼくを見つけた日」の方が女性受けしそう。「タイムトラベラーズ・ワイフ」だとSFっぽくて合わないかもしれない・・でもこちらの方が話題性は増したかも。
 
 やはり脚本がいいのだろう、ずっとストーリーに引き込まれっぱなしになってしまった。ブラット・ピットがこのストーリーを気に入って製作総指揮をしているのもよく判る気がする。
 幼い頃、母親が運転する車で事故に遭う寸前に主人公ヘンリーはその場から時空の彼方へ飛んでしまう。それからと言うもの自分では制御できない「飛行」を繰り返すようになる。
 この物語とタイムトラベル=「飛行」とは切り離せないのだけれど、主軸はラブストーリー。むしろタイムトラベルは彼の運命。一体どこが始まりという疑問も出てくるわけで、SFとしてこれを考えて突っ込むのはよそう。

 彼女クレアとの愛、そして娘アルバとの愛。ヘンリーの運命を受け入れて包み込んでくれる彼女、そして娘の心情がとても胸を打つ。
 最後の方では周囲からすすり泣く声が聞こえてきて・・。でも最後のシーンではせつなさによる涙よりもうれし泣きに似た涙に変わる。柔らかい感動が訪れるラストシーンだった。

 ファミリ-度 75点 カップル度 85点 映画好き度 80点


「きみがぼくを見つけた日」予告