You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

ブラインドネス

2008-11-28 23:16:31 | 映画[ハ行]
監督    フェルナンド・メイレレス
キャスト  ジュリアン・ムーア
      マーク・ラファロ
      伊勢谷友介     
      木村佳乃
      ダニー・クローバー
 ある外国の町で暮らす日本人(伊勢谷友介)が突然、目の前がまっ白になり目が見えなくなってしまうことろからこの事態は始まる。妻に連れられて眼科に行くが原因は全く不明。やがて、この眼科の医者や患者にも同じ症状が発症し、この病気が伝染性であることが判る。この病気に冒され、隔離をされた人たちが体験する何日かを描く。
正直言って、途中で一瞬、これ以上この映画を見るのを止めて席を立とうかと思った。ここまで汚い人間がいるのか?目が見えなくなってしまった男たちはここまで弱くおじけずいてしまうのか?・・。描かれた現実から目を背けたくなってくる。
そこまで、この監督が描くこの映画の表現は露骨だ。
私たちはその中で完全に感情移入してしまう。 見たくないものを見てしまう。
この映画について、監督フェルナンド・メイレレスは語ったそうだが、この作品で“目が見えない”ということを用いて訴えたかったと。
普段、見えているはずの自分自身、自分の伴侶、仲間や暮らし。これがいつも本当に見えているのか? 見えなくなって 初めて本当のことが見える場合がある。

 ただ、悪い事ばかりではない。見えなくなるということは人の心の動きに敏感になり、ある者は愛されていたことに気づく。あるものは目が見えていた時よりも、人と人との絆をより深く感じる。視力を失って、初めて彼らは人の真心を見る・・・。
ここまでリアルティを持って人間の心理を深く描いた映画はそう無いと思う。
途中、いやおうなしの絶望感が襲う(人によるが、私の場合はそうだった)が、最後には、本来見つめなければならないものが見えてきて・・・とても考えさせられる映画だ.

ファミリー度 65点 カップル度 70点 映画好き度 70点

彼が二度愛したS

2008-11-22 08:58:45 | 映画[カ行]
監督   マイケル・ランゲネッガー
キャスト ユアン・マクレガー
     ヒュー・ジャックマン
     ミシェル・ウイリアムズ
     シャーロット・ラングリング
     マギーQ

 大人の映画でエロチックなサスヘンスとしてなかなか面白い映画。実際にニューヨークのウオール街に働く人達の中に存在するという会員制秘密クラブについてのニューヨークタイムズの記事をヒントに作られたという。ヒュー・ジャックマンがこの映画の脚本に惹かれ、自分たちが立ち上げたプロダクションの第一作目の製作映画に選んだ作品。そして自らが出演しこの役に挑んでいる。その演技からしても彼がやはりこの映画の陰の主役だろう。
ユアン・マクレガーは真面目な会計士の役柄にぴったりでスターウオーズの時の彼とは見間違いそうだった。彼がこのエグゼクティブだが怪しい世界に足を踏み入れて段々と変わってゆくところはなかなかの演技。ミシェル・ウイリアムズが魅力的で、これら配役が良いので、単純なストーリーでもグレードが高く思える。
途中からロマンス要素が入り、サスペンスとしての面白さと絡みあう。しかしもう少し深みのあるサスペンスであったらと期待する人も多かったと思う。それだけ、かなりの出来でファンも多いということだと思うが。
 
 ファミリー度 60点 カップル度 70点 映画好き度 75点

彼が二度愛したS



X-FILES: 「真実を求めて」

2008-11-15 19:03:39 | 映画[ア行]
監督・脚本 : クリス・カーター
出演 : デイビッド・ドゥカブニー 、 ジリアン・アンダーソン 、 アマンダ・ピート 、 ビリー・コノリー 、 アルヴィン“イグジビット”ジョイナー

 物語は比較的シンプルでそのスケールも前作のザ・ムービーや最近のメジャームービーに比べて小さくこじんまりとまとまっている。多少、最初の期待とは違ったがこれはこれで私には十分楽しめた。逆に初期のテレビシリーズのようにリアリティーが高く、実際の話として物語に次第に引き込まれてゆく。ストーリーの規模にはこだわらずXファイルにしかない推理ドラマや主人公たちの人間ドラマに仕上げてある。番外編というかその後の二人を事件に絡めた特別編、いやこれまで作らなかった完結編と言っても良いかも知れない。テレビシリーズのファンにとっては、この二人をこういう形で見ることができて大満足と思うが、知らない世代にはこの独特の雰囲気がなじめるかどうか?超能力を見極め確信して行くモルダーと全く受け付けないスカリーとのやりとりはこの映画には欠かせない。あい反する二人の間も気になるが・・最後にはファンには嬉しいシーンも。
 ゆっくりと見れる作品、そして以前のXファイルの懐かしさを呼び起こす作品です。


ファミリー度 65点 カップル度 70点  映画好き度75点






THE X-FILES: I WANT TO BELIEVE trailer(『X-ファイル:真実を求めて』予告編)



『レッドクリフ』

2008-11-08 23:09:29 | 映画[ラ行]
監督・製作・脚本 ジョン・ウー
キャスト     トニー・レオン 金城武 中村獅童
チャン・フォンイー 、
         チャン・チェン ヴィッキー・チャオ
フー・ジュン リン・チーリン

 
 三国志の有名な戦いのひとつである「赤壁の戦い」を映画化した二部作の第一作。(残念ですが二部作であることは最初は知りませんでした)今回は諸葛孔明が孫権に同盟を結ぶことを持ち掛ける話と大群で攻めて来た曹操群を「八卦の陣」で打ち破る話までを描く。三国志、三国志演義に描かれた英傑が次々に出てくるのが極めて嬉しい。関羽に張飛に趙雲そして甘興、彼等の戦う姿を活劇的に描いて見せる。その姿をきめて見せるところは一風、歌舞伎を思わせる。ハリウッドでアクション映画で地位を築いたジョン・ウー監督が、今度はアジアに戻って満を持して撮った超大作。決してハリウッドのどの大作にも引けを取らないものになっている。
 原作への思い入れ、登場人物への思い入れが良く伝わって来る。観る側にとってもこれは同じ。(この物語だから、もっと期待する人も多いだろうが)しかし、北京の郊外で莫大な数の中国の人民解放軍に協力を願ってエキストラとして登場させて撮った「八卦の陣」での戦いでは、その全容を映像化したことに本当に驚く。近年はCGで様々な映像を見ているために、多少の映像には驚かないが、よく見ると凄い映像だと言うことが判ってくる。この規模で最新の技術も駆使して映画化したこの物語は、やはり一話完結ではもったいない気もした。赤壁の戦いのメインイベントを次回に見られるという喜びも残してくれたと思う。これは私の正直な感想だ。

ファミリー度 75点 カップル度 75点 映画好き度 80点


心戦~alan-chinese version-