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共に平成元年生まれの漣(菅田将暉)と葵(小松菜奈)の中学生の時の恋と別れ、そしてそれから18年にわたるお互いの出来事や様々な愛を中島みゆきの名曲「糸」とともに描いたラブストーリー。『スマホを落としただけなのに』などの平野隆が原案と企画プロデュースし、瀬々敬久が監督を務める。
北海道から沖縄そしてシンガポールまでそれぞれの美しい景色をスクリーンいっぱいに描きながら、「糸」の歌詞をそのまま物語と映像で織りなす。
なぜめぐり逢うのかを私たちはなにも知らない
いつめぐり逢うのかを私たちはいつも知らない
どこにいたの生きてきたの遠い空の下ふたつの物語
縦の糸はあなた横の糸は私 織りなす布はいつか誰かを暖めうるかもしれない
なぜ生きてゆくのかを迷った日の跡のささくれ
夢追いかけ走ってころんだ日の跡のささくれ
こんな糸がなんになるの心許なくてふるえてた風の中
縦の糸はあなた横の糸は私織りなす布はいつか誰かの傷をかばうかもしれない
縦の糸はあなた横の糸は私 逢うべき糸に出逢えることを人は仕合わせと呼びます
作詞 中島みゆき
作曲 中島みゆき
この歌詞をかみ締めながら、見終わったあとには自分のまわりを思い浮かべている自分がいました。
映画『糸』予告【8月21日(金)公開】
19世紀のアメリカでのトーマス・エジソンとジョージ・ウェスティングハウスの電力送電システムをめぐる争いを興味深いドラマとして描いた。製作総指揮をマーティン・スコセッシ、監督をアルフォンソ・ゴメス=レホンが務め、エジソンをベネディクト・カンバーバッチ、ウェスティングハウスをマイケル・シャノンが演じている。
白熱電球を事業化した発明家エジソンは、大規模な送電には直流が安全と考え、彼は交流の方が安価で遠くまで電気を送れると信じる実業家のウェスティングハウスと世に言う電流戦争を繰り広げる。私はこのような激しい競争が繰り広げられていたことを知っただけでも観た甲斐があった。巨大企業ゼネラルエレクトリックの歴史にエジソンも関与していたり、テスラモーターズの社名の起源になり、テスラコイルで有名なニコラ・テスラとエジソンの確執など、知ることが非常に楽しく思えた。また、名優ベネディクト・カンバーバッチのエジソンにも拍手したい。地味だけれど非常に面白かった。
発明王エジソンにライバルがいた!/映画『エジソンズ・ゲーム』予告編
若手俳優で今一番輝いている女優、男優の二人、広瀬すずと吉沢 亮が主役のファンタジーチックで笑えるコメディー。広瀬すずの父親で一度死ぬ役をこれまたどんな役でもこなすベテランの堤 真一、そして死者を迎えに来る使者(?)にリリー・フランキー。そのほかにも豪華なメンバーが脇を勤め、もしくは一瞬登場したりする。auのテレビCM「三太郎」シリーズを送り出して来た浜崎慎治がメガホンを取った。
いやはや本当に面白かった。バンクロッカーのボーカルの広瀬すずにびっくりし、また国民的美男子の吉沢 亮の役どころにも笑った。この混沌とした世の中にたくさんの笑いを届けてくれるのはとてもありがたい。外出自粛のせいもあって、何百席もある広いシアターは数人での貸切状態なっており、もっと皆さんが楽しめばと思った。人の少ない映画館は対策もされていて返って安全だから。でも残念ながら数日後には全館上映中止になった。大きなスクリーンで見る映画が楽しみな管理人にとってはこの状況は痛い。
映画『一度死んでみた』予告(60秒) 2020年3月20日(金)全国ロードショー
主人公の無職の青年ヨンナムをチョ・ジョンソク、彼が大学時代に好きだった山岳部の後輩ウィジュを「少女時代」のユナが演じる一風変わったサバイバルパニック映画。監督と脚本はイ・サングン。
パニック映画と思って観始めるのだが、最初は場違いなファミリードラマのシーンやコメディーと思わせるシーンの連続にあっけに取られる。しかし、一旦、毒ガスが撒かれるというパニックの発生からは主人公二人の毒ガスからの逃走劇が始まる。段々と広がってゆくのに合わせて下から上へ充満してゆく毒ガスから逃げるために二人が山岳部で培ったテクニックで乗り切ってゆく。上へ上へと逃げるという今までに無い斬新さにあわせて、ユナがスタントを使わずに上ったり、綱渡りをしたりする驚きのシーンもふんだんにある。この映画、パラサイトにも負けない面白さだった。エンディングのシーンでユナが逃走で汚れてしまった顔で微笑むシーンがあるが、その笑顔はとびっきり綺麗だった。
【公式】『EXIT』11.22(金)公開/本予告
アカデミー賞 10部門ノミネート 「撮影賞」 「録音賞」 「視覚効果賞」 の3賞を受賞したサム・メンデス監督の異色戦争映画。第一次大戦開始から間もない1914年。ドイツ軍と闘うフランス人兵士の過酷な任務を成し遂げる一日をまるでワンカットに見える映像で描く。主演はジョージ・マッケイら、最後の一場面にべネディクト・カンパーパッチも登場する。
(以下少しネタばれ)激しい戦闘シーンや爆発シーンの連続ではなく、主人公の目を通じて見る戦場の光景から戦争の悲惨さを強く浮き上がらせていると感じる。進む道のあちこちに同胞の屍がそのまま残されている中、いつ銃弾や攻撃に出会うかも知れない恐怖を抱えたまま、ただ進むしかない。どのようにして主人公らとともに進みながら、途切れることなく彼らを映像におさめたのか?川の流れから滝つぼに落ちてゆく彼らを真上から見るような衝撃的なシーンに驚くことも多かった。アカデミーの撮影賞や視覚効果賞を獲ったのは当然とも言える。最後に登場するべネディクト・カンパーパッチの表情の変化や上官のねぎらいの感情があふれた言葉には感動した。
『1917 命をかけた伝令』予告
医療AIが発達し国の認可を受けた2030年の日本が舞台のSFサスペンスを『22年目の告白-私が殺人犯です-』などの入江悠監督がオリジナル脚本で映画化。主人公に大沢たかお、そのわきを賀来賢人、岩田剛典、三浦友和、広瀬アリスらが演じる。
医療AIがテーマとなればハリウッド作品に負けたくは無いが、少しだけ頑張ったという印象。データセンターに設置されたAIの中枢部のデザインだけはなかなか。
三浦友和という絶好の配役を得ているのだから、老刑事が主人公を信じる姿や人間味あふれたやりとりをもっと描けていれば、まだまだ素晴らしい人間ドラマになっていただろうにと思うと残念。
蛇足だが、エンドロールで主題歌がAIとわかったときには思わず笑った
映画『AI崩壊』本予告 2020年1月31日(金)公開
原作は「第22回日本ホラー小説大賞」読者賞を受賞した織守きょうやの小説。
人の記憶を消せるという記憶屋がいるという都市伝説に触れた主人公たちを描く。
山田涼介が主演し、芳根京子、蓮佛美沙子、佐々木蔵之介らが共演。平川雄一朗が監督。脚本には
『パーフェクトワールド 君といる奇跡』などの鹿目けい子も加わった。
久しく観ていない「泣ける映画」を観たかった私はこの映画の予告に惹かれ期待して観たが。役者の上手
さで心に響く泣ける映画になった映画だと思う。
この作品の中では芳根京子の演技は光っていた。最後は彼女に感情移入してしまったほど。
他の作品も見てみたい。
『記憶屋 あなたを忘れない』第2弾予告 1月17日(金)全国公開