
ドラマ放送がとても印象的だったこの「シグナル」。満を持しての劇場版公開はとても待ちどうしかった。
原案は同名の韓国ドラマ。愛の不時着などで知られるスタジオドラゴンと制作会社ASTORYが共同で制作して韓国で大ヒットし数々の賞を受賞したこのドラマを2018年日本で連続ドラマとしてリメイクした。その後もネット配信でも多くのファンをつかみ、今回はオリジナルストーリーで待望の劇場版映画化。
正式名は 「シグナル 長期未解決事件捜査班」
日本版の魅力はやはり俳優陣と思う。主演の坂口健太郎そしてもうひとりの主演と言っていい北村一輝がいい味を出している。それに吉瀬美智子、木村祐一、池田鉄洋とが人間味豊かなチームの場面の数々を作っている。
つながるはずのない無線機が決まって23時23分に鳴り出し、三枝警部補!! 大山巡査部長!!と相手を呼び合うところがとても好きなシーンだ。そこにはそのときどきのふたりの感情がこもっていて観ている私たちをその状況に引き込む。
毎回生じるはずのタイムパラドックスや記憶が変わらないところなどに突っ込みを入れたい人も多いと思うが、あまり深く考えずに見ればそれぞれの展開が非常に面白く、訪れたはずの悲劇が償われてホッとするシーンなどが多く、とても優れているストーリーだ。劇場版はドラマよりもスケールを増して見ごたえもあった。まだまだ続きそうな物語はこれから先も期待させてくれるはず。面白かった。

【主題歌:BTS「Film out」】『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』90秒予告(2021年4月2日公開)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます