2/21に掲載した285~288で紹介した佐志駅のちょっと南側にある小さな鉄橋が撤去されました。
仕事で出水からの帰り道、紫尾の山中を走行中に、急にあの鉄橋のことが気になり出しました。
そこで、寄り道にはなりますが、佐志駅跡へ向かいました。
佐志駅側からアプローチします。
もう21時半を回っていたのですが、かろうじて月明かりでうっすら見えます。
すると、ヘッドライトの向こうに重機が見えました。
よもや、やはり・・・の思いが交錯しながら接近。
見えません。
100m先からも見えていた橋台の姿がありません。
完全に撤去されていました。
用水路にはコンクリートのふたが乗っていました。
言葉にできない思いに満たされたました。
せめてもの「供養」はこのブログで、枕木もレールもありませんが、橋台とガーターの最後の姿を、多くの方々に見ていただいたことぐらいでしょうか。
昨年9月から始めた、この連載ですが、「国鉄・宮之城線の今」を物語るのに、最もドラマティックなワンシーンになってしまったと思います。
期せずして、廃線として消滅していく姿をリアルタイムで残すことになってしまいました。
写真は、昨年11月末に、家族で出かけた際に、ここに立ち寄った時に撮ったものです。
線路跡は歩道をたどり、その先には佐志駅の跡が写っています。
半径800mの美しいカーブが見てとれます。
多分、この鉄橋に人が乗った写真としては、これが最後になるのかなと勝手に想像して、アップさせていただきました。