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オオニガナ・3~果実

 キク科フクオウソウ属の「オオニガナ(大苦菜)」。東北地方~近畿地方の山地に分布する多年草で草丈は50~60センチ。9~11月に茎の上部に直径4~5センチの頭花を数個付ける。果実は痩果で長さは7~9ミリ。先端には長さ1センチほどの冠毛がある。
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ツクバトリカブト・3~果実

 小山内裏公園の林内で見られる「ツクバトリカブト(筑波鳥兜)」。キンポウゲ科トリカブト属の多年草で筑波山で最初に発見されたのでその名がある。ヤマトリカブトに似ているがヤマトリカブトの葉は3~5中裂し切れ込みが浅いのに対して本種は3全裂する。雌蕊の心皮は3室あり果実は3つの袋果になる。
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イトラッキョウ

 ネギ科(←ユリ科)ネギ属の「イトラッキョウ(糸辣韭)」。長崎県平戸だけに分布する固有種でラッキョウの葉よりさらに細く草丈も低い。この変種のキイトラッキョウ(紀伊糸辣韭)は和歌山県や岐阜県などごく一部に分布している。当地では自生は無くこれは東京薬科大学薬草園のもの。
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イヌショウマ・5~果実2

 キンポウゲ科サラシナショウマ属の「イヌショウマ(犬升麻)」。日本固有種で関東~近畿地方の山野のやや湿った場所に生育している。8~9月に純白の小花を多数咲かせ果実は秋に稔る。果実は長さ5~6ミリの袋果で、同属のサラシナショウマの果実に比べて表面に艶がある。この様子はたくさんの小鳥が枝に止まっているように見える。
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ジョウシュウカモメヅル・8~種髪2

 長池公園で見られる「ジョウシュウカモメヅル(上州鴎蔓)」。キョウチクトウ科(←ガガイモ科)オオカモメヅル属のつる性多年草で関東~近畿地方の山野に分布している。花期は7~9月で果実は長さ3~4センチの披針形の袋果になる。長さ3~4ミリの種子には長さ2センチほどの種髪が付いている。
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キイジョウロウホトトギス・1~果実

 ユリ科ホトトギス属の「キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)」。紀伊半島南部の固有種でジョウロウホトトギスに似ていることから名付けらている。上臈とは貴婦人の意味であり上品な花の姿を貴婦人に見立てている。当地では自生は無く公園や寺社などで植栽が見られる。民家でも鉢植えでは上手く育つが、東京薬科大学“自然観察路”では昨年名札を見つけたので開花を楽しみにしていたが今年は開花が見られなかった。担当者に聞いてみると地植えの場合は湿った岩場や崖のような生育環境を作るのは難しいようだ。写真は地植えされたものだがここでは上手く育てられている。花期は9~10月で写真は若い果実。
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シロザ・4~果実

 ヒユ科アカザ属の「シロザ(白藜)」。日本全土に分布する一年草で若い葉には白い粉状毛があり白っぽく見える。9~10月に目立たない花を多数咲かせ果実は直径2ミリほどの5角形になり中に直径1ミリの種子が入っている。若葉の頃はアカザと区別し易いが果実期になると違いはわからない。
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カガリビバナ・3~開花

 サクラソウ科シクラメン属の「カガリビバナ(篝火花)」。地中海地方原産の多年草で一般的には「シクラメン(cyclamen)」と呼ばれている。日本には明治時代に伝わり品種改良によって多くの花色や八重咲きなどがある。花期は11〜12月で5枚の花弁は開花時に180度反転して花自体は下向きになっている。これは原産地では花期の冬に雨が多く花粉が流れ落ちるのを防いでいる。写真は"原種シクラメン”の「ヘデリフォリウム(hederifolium)」で品種改良されていない野生種のシクラメンになる。シクラメンの名前はギリシャ語のキクロス(kyklos)に由来し"旋回”や"螺旋”という意味になる。原種シクラメンは受粉すると花柄がクルクルとゼンマイのように巻く
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シモバシラ・8~果実2

 シソ科シモバシラ属の「シモバシラ(霜柱)」。関東地方~九州の山野に分布する多年草で9~10月に茎の上部の葉腋から総状花序を出し片側に白い花を多数咲かせる。真冬に枯れた茎に地中から押し上げられた水分が凍る様子を“霜柱”に喩えて名付けられている。果実は褐色の4分果で直径は2ミリほど。表面には網目模様がある。
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ラッキョウ

 ネギ科(←ユリ科)ネギ属の「ラッキョウ(辣韭)」。ヒマラヤ地方原産の多年草で日本では東北地方~九州の山野に分布している。9~11月に半球形の散形花序を出し紫色の小花を咲かせる。ラッキョウの雄蕊の花糸と花糸の間に明瞭な歯芽があるが同属のヤマラッキョウには歯芽はほとんど目立たない。写真では雄蕊の基部にトゲのような歯芽が何本か見える。これは東京都薬用植物園のもの。
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