今日は雑節の“節分”。四季の始まりの立春、立夏、立秋、立冬の前日のことで年に4回あるが、一般的には立春の前日の今日を指すことが多い。普通は2月3日だが今年は明治30年(1897年)以来124年振りに2月2日になった。地球は太陽の周りを365.2422日掛けて1周回るが、端数0.2422日の4年分で0.9688日となり閏年を設けて補正している。しかしこの補正では0.0312日増やし過ぎるので閏年を400年で3回減らす必要がある。そこで西暦が4で割り切れる年を閏年とするが西暦が100で割り切れて400で割り切れない年は平年になる。2000年や昨年2020年は閏年だったが2100年は平年になる。こうした補正が繰り返されることで、立春、立夏などの日付が変わり節分の日付も変動する。
さて節分には各地で色々な行事が行われるが、やはり『鬼は外!!、福は内!!』の豆撒きが子供の頃からの馴染みではある。平成時代になってから近畿地方で行われていた“恵方巻”がコンビニの販売戦略で関東地方に急速に拡がっていったが我が家では未だに“恵方巻”は食べたことが無い。
写真は長池公園“尾根幹線口”に植栽されている「センダン(栴檀)」。センダン科センダン属の落葉高木で、ご近所ブロガーさんが仰っていた通り熟した果実が樹の下に落ちて豆を撒いたようになっていた。
ノウゼンカズラ科キササゲ属の「キササゲ(木大角豆)」。長い果実が裂けて中から種子が見えている。種子は扁平な長楕円形をしており、全長は2センチほどで左右に種髪が伸び和紙を思わせるような手触り。キササゲは中国原産の帰化植物で、果実は生薬の“梓実(しじつ)”になり脚気や腎臓炎に薬効がある。「ライデンボク(雷電木)」の別名もあり神社仏閣などに植えられていることがあるがライデンボクは雷を受け易い樹を指しナナカマド(七竈)やチャンチン(香椿)などもそう呼ばれている。