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フイリヒナスミレ・4~種子

 スミレ類は春に他の草花が大きく育つ前に綺麗な開放花を咲かせて他の株の花と交配し遺伝的に強くしている。その後、他の草に隠れるようになると省エネで開放花を付けず閉鎖花を作り種子を作り続ける。こちらは自家受粉なので遺伝的には同じになり大量に出来る反面、特定の病気などで一気に消滅することもある。写真は「フイリヒナスミレ(斑入り雛菫)」の閉鎖花から出来た果実で種子が数粒残っている。基本種のヒナスミレの葉に比べ本種には白い斑がある。これは高尾山“5号路”のもの。
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アマクサシダ

 イノモトソウ科イノモトソウ属の「アマクサシダ(天草羊歯)」。関東地方以西の暖地の林縁などに分布する常緑性シダ植物でその名は熊本県の“天草”に由来する。最下羽片は片側だけが鳥が羽を広げた形になり左右は非対称。専門家によると由木地区では長池公園外周で確認されているだけでここ長沼公園では初めてとのこと。最近定着したようだ。
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マルバノホロシ・4~小仏城山巻き道

 奥高尾“小仏城山巻き道”の林縁で蔓を伸ばしている「マルバノホロシ(丸葉保呂之)」。ナス科ナス属の多年草で8~9月に集散花序を出し直径1センチほどの花を数個咲かせる。果実は最初は緑色だが秋が深まるにつれて赤くなる。“保呂之”はヒヨドリジョウゴの古名でヒヨドリジョウゴの葉が3~5裂するのに対して、本種の葉は裂けずに長楕円形になるので丸葉の名を付けられている。またヒヨドリジョウゴには全草に毛が多いが本種は無毛。
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ネナシカズラ・3~浅川

 陽当たりの良い浅川の河川敷に繁茂している「ネナシカズラ(根無蔓)」。ヒルガオ科ネナシカズラ属の一年草で自身では葉緑素を持たない寄生植物。花期は8~10月で果実は直径4~5ミリの蒴果。ネナシカズラの生態は地面に落ちた果実が発芽し宿主を探してヒョロヒョロと伸びていく。その時はわずかながら根が存在するが宿主を見つけると地面から離れ“根無し”になる。
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アマチャヅル・4~果実

 ウリ科アマチャヅル属の「アマチャヅル(甘茶蔓)」。雌雄異株で8~9月に直径5~6ミリの目立たない花を咲かせる。果実は液果で直径7ミリほど。表面には花冠が落ちた痕の丸い輪が残っている。5枚の葉は掌状複葉のように見えるが1ヶ所から分岐していない。基部の2枚の小葉はすぐ上の葉の柄の途中から分岐している。これはヤブガラシと同じで“鳥足状複葉”と呼ばれている。これは高尾森林科学園のもの。
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ツリフネソウ・3~ピンク色

 奥高尾“逆沢作業道”で見掛けた「ツリフネソウ(吊舟草・釣船草)」。ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草で8~10月に細い花柄の先に長さ3~4センチの花を吊り下げる。花は通常は濃赤紫色だがこの株はピンク色の花を咲かせていた。
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ヌルデ・6〜浅川

 浅川“萩原橋”付近の河原に生えている「ヌルデ(白膠木)」。ウルシ科ヌルデ属の落葉小高木で雌雄異株。8~9月に枝先に円錐花序を出し秋に果実が稔る。果実は直径4~5ミリで表面には白いリンゴ酸カルシウムがあり舐めると塩辛い。これは野鳥など小動物の貴重な塩分補給食になる。ヌルデは陽当たりの良い林縁などで良く見られ河川敷でも多く見られる。
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散歩道・17~晩秋の富士

 今日の関東地方は寒波が南下し朝から北風で朝の気温は10℃を下回った。日差しは無く雲が厚いが大栗川“さんもり橋”から雪化粧をした富士山が見えた。9月30日の初冠雪の頃は当地から雪は見えなかったが、今は裾のほうまで雪が積もっている。今日は浅間山で初冠雪が観測された。
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セキヤノアキチョウジ・3~高尾山6号路

 高尾山“6号路”でたくさんの花を付けていた「セキヤノアキチョウジ(関屋秋丁子)」。シソ科ヤマハッカ属の多年草で関東地方~中部地方の山地のやや木陰に生育している。花期は9~10月。花は長さ2~3センチの円筒形で先端は唇形になる。“関屋”とは箱根の関所を意味している。西日本には花柄が短いアキチョウジが分布している。
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ナギナタコウジュ・3~日影林道

 シソ科ナギナタコウジュ属の「ナギナタコウジュ(薙刀香じゅ※)」。秋に長さ7~8センチの花穂の片側に小花を付けそれが反り返る様子を薙刀に見立てている。草丈は30~60センチになり全草に香気がある。これは奥高尾“日影林道”のもの。
 ※じゅの漢字は草かんむりに需
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