元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
アカネ・2~熟果
奥高尾“日影林道”の藪に絡んでいる「アカネ(茜)」。アカネ科アカネ属のつる性多年草で本州以南の山野に分布している。果実は直径5~6ミリの球形で2個がくっついているものが多く見られる。これは子房が2室ありそれぞれ胚珠があるために上手く受粉できれば果実が2個出来る。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )
クヌギ・7~枯凋性
別所くすのき公園に植栽されている「クヌギ(櫟・椚・橡・櫪)」。ブナ科コナラ属の落葉高木で多摩丘陵では多く見られる。同じコナラ属のカシワやクスノキ科のヤマコウバシなど枯れた葉が長く枝に残っているのを良く見掛けるが、これは“枯凋性(こちょうせい)”と呼ばれるもの。ヤマコウバシの葉は受験生にとっては『落ちない』ということでお守りになるらしい。
落葉樹の葉は秋になると葉と枝を繋ぐ基部に離層が出来て枝から離れるが、離層が出来る時期が遅れることによってこの“枯凋性”が現れる。これには個体差があり同じクヌギでもすっかり葉を落としているものも多い。枝に残る葉は冬の寒風や潮風やシカなどの食害から冬芽を守るためだと考えられているが、そもそもこれらの樹木は元々は熱帯の常緑樹であったものが冷温帯に拡がっていく過程で落葉樹に変化したもので、常緑樹の名残りとも考えられている。
落葉樹の葉は秋になると葉と枝を繋ぐ基部に離層が出来て枝から離れるが、離層が出来る時期が遅れることによってこの“枯凋性”が現れる。これには個体差があり同じクヌギでもすっかり葉を落としているものも多い。枝に残る葉は冬の寒風や潮風やシカなどの食害から冬芽を守るためだと考えられているが、そもそもこれらの樹木は元々は熱帯の常緑樹であったものが冷温帯に拡がっていく過程で落葉樹に変化したもので、常緑樹の名残りとも考えられている。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )
ユリノキ・3~果実
上柚木陸上競技場付近は「ユリノキ(百合の木)」並木が続いている。モクレン科ユリノキ属の落葉高木で北アメリカ原産。英名は“Tulip Tree”で明治時代に日本に入ってきた際にまだチューリップがあまり知られていなかったため“百合の木”と訳された。今はそのまま「チューリップノキ」とも呼ばれている。花期は5~6月で果実は翼果が集まった集合果になる。熟すと外側から離れていく。写真はまだ枝に残っている果実。花期には大きな葉に隠れてここまでたくさんの花は見えないが落葉後はこれほどあったのかと驚かされる。
コメント ( 14 ) | Trackback ( )
ハゼノキ・6~冬芽
望地公園に生育している「ハゼノキ(櫨の木・黄櫨の木)」。ウルシ科ツタウルシ属の落葉小高木で雌雄異株。ハゼノキは当地では数ヶ所で確認しているがここにあるのは初めて知った。やはりこの時期の奇数羽状複葉の綺麗な紅葉は良く目立つ。写真は冬芽と葉痕で果実が少し残っていた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
アリストロキア・サルバドレンシス
子供の頃からSF好きでテレビの『鉄腕アトム』『鉄人28号』『タイム・トンネル』『サンダーバード』などを良く見ていた。小学生の頃初めて見たSF映画は『海底二万哩』。加山雄三さん主演の『エレキの若大将』や『海の若大将』は憧れの姿だったが、同時上映の『怪獣大戦争』なども大好きだった。難解な映画『2001年宇宙の旅』はビデオを繰り返し見て小説を読み直し何とか理解した。H.G.ウェルズの『タイム・マシン』やJ.ヴェルヌの『地底旅行』『八十日間世界一周』などが愛読書で手塚治虫先生の『火の鳥』にも嵌っていた。
私が社会人になった頃に『スター・ウォーズ』が映画公開されその三部作(1977年・1980年・1983年)は独身時代に何度も観た。その16年後の1999年に始まった新三部作は妻を映画館に連れて行き、2015年に始まった続三部作はそこに息子が加わった。シリーズ最後の作品の“エピソード9”は2019年に公開されその翌年私はサラリーマン生活を終えた。42年に亘るスターウォーズシリーズは私のサラリーマン時代と見事にシンクロしている。そのためか息子は今や私以上のスターウォーズファンで一昨年10月に生まれた初孫は、今、ヨーダ柄のベビー服を着ている。
写真はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の「アリストロキア・サルバドレンシス(Aristolochia salvadorensis)」。エルサルバドル原産の常緑つる性木本で、地面スレスレに枝を伸ばして“ダース・ベイダー”そっくりの花を咲かせる。花径は4センチほどで目に見える2つの白い部分は昆虫を誘き寄せる目印と考えられている。花には花弁が無く赤紫色の部分は萼片が発達したもの。私の寝室の本棚の上にはダース・ベイダーの実物大の黒い兜が置いてある。これは神代植物公園“大温室”のもの。
私が社会人になった頃に『スター・ウォーズ』が映画公開されその三部作(1977年・1980年・1983年)は独身時代に何度も観た。その16年後の1999年に始まった新三部作は妻を映画館に連れて行き、2015年に始まった続三部作はそこに息子が加わった。シリーズ最後の作品の“エピソード9”は2019年に公開されその翌年私はサラリーマン生活を終えた。42年に亘るスターウォーズシリーズは私のサラリーマン時代と見事にシンクロしている。そのためか息子は今や私以上のスターウォーズファンで一昨年10月に生まれた初孫は、今、ヨーダ柄のベビー服を着ている。
写真はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の「アリストロキア・サルバドレンシス(Aristolochia salvadorensis)」。エルサルバドル原産の常緑つる性木本で、地面スレスレに枝を伸ばして“ダース・ベイダー”そっくりの花を咲かせる。花径は4センチほどで目に見える2つの白い部分は昆虫を誘き寄せる目印と考えられている。花には花弁が無く赤紫色の部分は萼片が発達したもの。私の寝室の本棚の上にはダース・ベイダーの実物大の黒い兜が置いてある。これは神代植物公園“大温室”のもの。
コメント ( 16 ) | Trackback ( )
ハナミズキ
私の正月は毎年駅伝観戦から始まる。元旦のニューイヤー駅伝は横浜の実家に向かう車中でラジオを聴きゴールは実家のテレビで見届けて家に戻る。2日、3日は朝からテレビにかじり付き箱根駅伝をスタート前からゴール後までしっかり見る。
私は13年前に箱根駅伝10区間を実際にこの脚で走ったことがありコースの景色や傾斜は全て頭に入っている。2区の権太坂と戸塚の壁、地味な4区と7区はアップダウンの連続、5区の山登りと6区の山下り、8区の遊行寺坂など今でもしっかり覚えている。標高874メートルの国道1号線最高地点は大学生時代の自転車旅行でも通過していた。予選会が行われる自衛隊立川駐屯地滑走路と昭和記念公園はハーフマラソンレースで何度も走っている。
我が母校は昨年シード権を落としたが予選会で4位に食い込み本戦では6位で来年のシード権を確保した。本戦の総合優勝は予想通り駒澤大だったが、興味深いのは予選会順位と本戦との比較。予選会1位の大東大は16位、予選会2位の明治大は12位、予選会3位の城西大は9位となり、予選会6位で55年振りの出場となった立教大は18位に沈んだ。予選会から2ヶ月間には伊勢路を走る全日本駅伝などもあり体調のピークをそれらに合わせなければならずそれが如何に難しいかが良くわかる。
写真は松木日向緑地南側の道路沿いに植栽されている「ハナミズキ(花水木)」。ミズキ科ヤマボウシ属(サンシュユ属)の落葉高木でこの界隈では街路樹などに多く利用されている。4~5月に淡紅色の総苞片を出しその中心に散房花序を付ける。果実は秋に赤く稔り野鳥によって拡散される。この果肉には発芽を抑制する成分が含まれておりそのまま地面に落ちても発芽しない。野鳥が食べて果肉が取り除かれ排泄された種子が発芽準備OKになる。
私は13年前に箱根駅伝10区間を実際にこの脚で走ったことがありコースの景色や傾斜は全て頭に入っている。2区の権太坂と戸塚の壁、地味な4区と7区はアップダウンの連続、5区の山登りと6区の山下り、8区の遊行寺坂など今でもしっかり覚えている。標高874メートルの国道1号線最高地点は大学生時代の自転車旅行でも通過していた。予選会が行われる自衛隊立川駐屯地滑走路と昭和記念公園はハーフマラソンレースで何度も走っている。
我が母校は昨年シード権を落としたが予選会で4位に食い込み本戦では6位で来年のシード権を確保した。本戦の総合優勝は予想通り駒澤大だったが、興味深いのは予選会順位と本戦との比較。予選会1位の大東大は16位、予選会2位の明治大は12位、予選会3位の城西大は9位となり、予選会6位で55年振りの出場となった立教大は18位に沈んだ。予選会から2ヶ月間には伊勢路を走る全日本駅伝などもあり体調のピークをそれらに合わせなければならずそれが如何に難しいかが良くわかる。
写真は松木日向緑地南側の道路沿いに植栽されている「ハナミズキ(花水木)」。ミズキ科ヤマボウシ属(サンシュユ属)の落葉高木でこの界隈では街路樹などに多く利用されている。4~5月に淡紅色の総苞片を出しその中心に散房花序を付ける。果実は秋に赤く稔り野鳥によって拡散される。この果肉には発芽を抑制する成分が含まれておりそのまま地面に落ちても発芽しない。野鳥が食べて果肉が取り除かれ排泄された種子が発芽準備OKになる。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )
オモト
我が家を新築した時から庭の隅に植えている「オモト(万年青)」。キジカクシ科(←ユリ科)オモト属の多年草で春に花を咲かせ秋に果実が稔る。オモトは“カタツムリ媒花”でカタツムリやナメクジが花被を食べて花粉を媒介するが、拙庭にはカタツムリやナメクジがいないためかなかなか結実しない。他所では果実がたくさん出来たものを見ることがあるが、今年、何年か振りに庭で果実が見られた。
さてNHK大河ドラマの『鎌倉殿の13人』は1年間非常に楽しめた。これまで取り上げられなかった時代背景で間違いなく傑作と言える作品だろう。私は高校生の頃に観た『国盗り物語』からの大河ファンだが、『勝海舟』『風と雲と虹と』『花神』『独眼竜正宗』『新選組!』『風林火山』『篤姫』『龍馬伝』『八重の桜』『軍師官兵衛』『真田丸』『西郷どん』『麒麟がくる』などもう一度見てみたい作品がたくさんある。今年の『どうする家康』も今までとは違う新たな視点からの家康像のようなので期待したい。
家康は江戸入城の際に贈られたオモトをたいそう喜んだようで、そのことから“引っ越しオモト”なる風習が生まれ各地にオモトが植えられた。元禄年間(1700年頃)に栽培が拡がると斑入り葉やねじれ葉など様々な園芸品種が生み出され、幕末の嘉永年間(1850年頃)には1鉢400両もの高額な株も現れて幕府はオモト売買を禁止する布告を出したという。
さてNHK大河ドラマの『鎌倉殿の13人』は1年間非常に楽しめた。これまで取り上げられなかった時代背景で間違いなく傑作と言える作品だろう。私は高校生の頃に観た『国盗り物語』からの大河ファンだが、『勝海舟』『風と雲と虹と』『花神』『独眼竜正宗』『新選組!』『風林火山』『篤姫』『龍馬伝』『八重の桜』『軍師官兵衛』『真田丸』『西郷どん』『麒麟がくる』などもう一度見てみたい作品がたくさんある。今年の『どうする家康』も今までとは違う新たな視点からの家康像のようなので期待したい。
家康は江戸入城の際に贈られたオモトをたいそう喜んだようで、そのことから“引っ越しオモト”なる風習が生まれ各地にオモトが植えられた。元禄年間(1700年頃)に栽培が拡がると斑入り葉やねじれ葉など様々な園芸品種が生み出され、幕末の嘉永年間(1850年頃)には1鉢400両もの高額な株も現れて幕府はオモト売買を禁止する布告を出したという。
コメント ( 14 ) | Trackback ( )
« 前ページ | 次ページ » |