ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

5/3 愛知県民の森の北・東尾根歩きシャクナゲ観賞 その3:北尾根の岩稜帯歩きでは陽射しが強くなって来た

2013-05-09 06:36:39 | 草花
愛知県民の森の岩尾根歩きが始まっています。 
標高こそ600メートルに届かない低山ですが、岩の稜線は左右がかなり切れ落ちていて、所々にしつらえられている梯子段や手摺りの助け無しにはとても安全に歩くことは出来ないでしょう。
斯くも素晴らしい場所に、良くこそ安全の配慮を尽くしてくれていると感謝しながらこの岩尾根を歩いていきます。
陽射しは極上の行楽日和・・・・・・と言いたい所ですが、それを上回り始めました。
どちらかと言えば、”過ぎたるは及ばざるが如し”に近くなっていて、体感の暑さが極まりつつある感じになって来ました。
上着を脱いだりして、これに対処していきます。
コースにいよいよシャクナゲの花が頻繁に現れ始めます。

ホソバシャクナゲ ↓

今回目当てにしてきたホソバシャクナゲの良い姿が出て来ました。以前この尾根に、今は亡き母親を連れて来たことが有りますが、そのときは花にはやや遅かったですが、同じ花を見せて上げられました。その当時の母の年齢を、今の小生は超えてしまいました。


高土(たこうど)山 ↓

先日三河槙原駅前から良い姿で見上げていたこの山が、今度は岩稜上からますます”男前”になって見えています。
あの山の標高は583m。こりん様によると、山頂からの見晴らしは、周りの立ち木が邪魔をして得られないということです。 それを聞くと、「チェーンソーを持ってあそこに行き、視界を遮る樹たちを何とか・・・」とよこしまな考えが頭をよぎります。



北尾根展望台 ↓

尾根の岩上にこういう東屋が有り、このシンプルな建造物だけでも立派に画になっていると感心します。 公園設計者はなかなかセンスがあります。人も周りの景色に良くマッチしていると思います。ここはあっさり目に通過します。



ホソバシャクナゲ ↓

咲いてる、咲いてる・・・・・咲いている株ごとに静かに観賞していきます。



マルバアオダモ ↓

樹冠の白い樹が出て来ました。これから後この山行ではしばしば姿を見せてくれます。
マルバアオダモ・・・・・好きな姿です。 もう少し近付いて写した画も後日出すことになります。



ヤブコウジ ↓

赤い実のついた小さなものが出て来ました。葉が違うように見えたので近寄って確かめると、ちゃんとヤブコウジの葉に見えて来ました。今に実が残るのは珍しいかもしれませんね。



お二方の視線の先は ↓

(左)こりん様、(右)きなこ様の視線の先に水面が見えます。あれは(宇連ダムの)鳳来湖ですね。そしてその背後に立ち上がるのは、愛知県の名山である三ツ瀬明神山であります。




三ツ瀬明神山 ↓

樹の隙間から覗いた三ツ瀬明神山です。いつ見ても素敵な姿に思えてしまうのは、この山が余程好きな山だからでしょうね。
標高は1000メートルとちょっとしかありませんが、じつは山歩きの楽しさが凝縮された山なのです。



平山明神山 ↓

こちらは同じ名前を持つ山ですので、「平山明神山」と区別して呼んでいます。
画面の一番高く見えるところよりも左側に、山頂があるようです。
同じ場所から両「明神山」が見えてしまった事で、変に満足してしまいました。



盗撮ではありません ↓

きなこ様の後姿を秘かに盗撮?しているのではなくて、レンズはホソバシャクナゲのほうに向いています。(画像提供はこりん様)小生の後姿が偶には出てきてもお許しくださいね。
きなこ様が注視している視線の先は・・・↓



ホソバシャクナゲ ↓

今度は小生のカメラ画像に戻ります。こういう花が次から次に出てきて・・・・・、こんなときに使う常套句は「至福の時」でしたね。着ている「私服」は大したことはありませんが。(ボケ防止のためのおやじギャグをお赦しください)



ヒカゲツツジ出現! ↓

きなこ様とこりん様が通過した木製の階段の間から、ヒカゲツツジが顔を出していました。
ここのところ、ヒカゲツツジの花を見て居ませんので、今回はこの花に出逢うことを切望していましたし、予感もしていましたが、まさかこんな日当たりの良い場所で出遭うとは思っていませんでした。
咲いた環境が、この花のイメージと違いすぎていましたが、もしも以後出逢えなかったら、と思い、”保険”に撮っておきます。(この後、期待どおりになりましたが)
コメント (6)
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5/6 黄柳(つげ)野で里山歩き その1:国の天然記念物「黄柳(つげ)野ツゲ自生地」へ行く

2013-05-09 06:27:19 | 草花
この大型連休の最終日のことです。天気が良いという予報でしたので、山の中を自由に歩いて見たくなり、三河の山里を歩こうと思いました。
近場の移動なら交通渋滞などもなそさそうです。
そこで家から50kmくらい離れていますが、勝手知ったる新城市郊外の黄柳(つげ)野を歩くことにしました。

※(ところがこの黄柳野で大変なことが起こりました。昨8日の午後6時少し前に私立黄柳野高校で大火事が有り、木造校舎1棟と寮1棟を全焼し、生徒一人が行方不明という惨事が起こってしまいました。この学校は全国から不登校生徒らを受け入れている事で、この地方では有名な学校でした。行方不明の生徒の安否が気遣われますと同時に、校舎を焼いたこの高校の行く末が心配です。)

折角黄柳野を歩くからには、国の天然記念物になっている「ツゲの自生地」を去年に続いて訪問することにしました。
地図上の自生地を、ピンポイントでGPSにマークしておいて現地入りします。

行程地図 ↓

地図上の神社記号の箇所に車を駐車させて、そこから反時計回りで回遊するコースを作りました。このコースの大半は道のない山中を、磁石とGPSを頼りにして歩くことになります。


断面図 ↓

山のひだを何度も何度も地面に忠実に舐める様にして歩いて来ました。


黄柳野の山村風景 ↓

峠路を下りて、黄柳野の集落に入るとこういう眺めが眼前に展開されてきます。


黄柳野の大カヤ ↓

山に入る前に大きなカヤの樹に挨拶します。この木は樹齢500年以上という事で、何やら神がかって見えてきます。



梅の実 ↓

カヤの樹のそばに梅の木があり、かなり大きくなって実がついています。ほんのりついた赤い色が絶妙で、愛らしさがありますね。



村の社「六所神社」 ↓

神社の前に広いスペースがあるので、そこに車を駐めることにしました。


※(以降、植物は出現順ではなくなり、記事の都合に合わせて登場させます)
ユズリハ ↓

世代交代の準備段階、若い葉(上)と、今まで頑張ってきた葉が揃った状態のものを写します。



ホトトギス ↓

この山行中、何度かこの姿を見ています。この山域ではホトトギスが数多く生育しているようです。


ツルリンドウ ↓

これは比較的数が少なそうです。今回はこの一度だけ見ました。



キッコウハグマ ↓


これもワンチャンスで撮りました。この山では相当数が少ないようです。


イヌツゲ ↓

天然記念物になっているツゲとの比較のために、最終場面で見たイヌツゲを出しておきます。こちらはモチノキ科です。


こちらがツゲ(黄柳) ↓

こちらがツゲ(本ツゲ)で、ツゲ科の樹木です。
自生地に入る道が良く判らないので、民家に声をかけて、話をしているうちに、「家の庭を通り抜けても宜しい」とのお墨付きを頂き、そこから山の斜面に突っ込みました。
その後15分も歩いた頃に「知らない間に・・・・」といった感じで、下の画のような空間に来ていました。



天然記念物のツゲ自生地 ↓

あたりの雰囲気が変ってきていましたので、GPSで現在位置を確認すると、既にわが身はツゲの自生地の中にありました。概ねこんな感じの樹の空間が拡がっているのです。
昭和19年5月に国の天然記念物に指定された自生地で(以下引用):甚古山の北斜面高度200乃至300メートル一帶に亘りてウバメガシ、サカキ等の暖地性樹種と共にツゲの矮樹夥しく自生す、本自生地はツゲの北限帶に當り學術上貴重なるものなり。(引用終了)・・・・とあります。


これでも太いほう ツゲの幹 ↓

広範囲で自然の生育があることに価値があるのであって、一本の木が大木化しているわけではありません。小生の手と比べて太さを推測してください。
ツゲは材が,堅く緻密なために、将棋の駒や,櫛,印材,細工物などに用いられてきたそうです。
しかし、近年はこの材そのものが高級品となっているようです。
コメント (2)
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