ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

5/18 新緑の三ツ瀬明神山 その6:六合目、胸突き八丁、鬼岩乗越を経てしゃくなげ尾根に入る

2013-05-28 07:29:40 | 草花
今回の山行でもひと筆書きに拘っていますので、ややエキセントリックに傾いたコース設計になっています。
山中で出会った人とコース情報のやり取りをする中で、お互いの地図を出して話をした時に、小生の歩くコースを見て、「うヘぇっ~!?」というような顔をしていました。
その人にとっては、それだけ、つまらない回り道や、遠回りが盛り込まれていたようなのです。
今回のレポートの中では鬼岩から先のしゃくなげ尾根歩きは冗長で、あるいは蛇足だったかもしれませんが、山歩きは多彩な要素を含有するものですので、いろいろなことを体験するのも「山の楽しみ」ではないかと思っています。

チゴユリ ↓

こういう高さですので、まだチゴユリの良い姿に出会えたりします。


六合目分岐点 ↓

六合目の分岐点に来て、ここで三ツ瀬への道から離れて、これから胸突き八丁の急坂を鬼岩乗越目指して下って行くことになります。


シロモジの葉 ↓

今回の山行では朝食と昼食を全てパン食で賄ってみようと考え、カレーパンやピザパン、コロッケパン、ハンバーガー風のパンなどを買い込み、早い時間のうちに全て食べきってしまい、カロリー切れで眩暈じみたものが出て来ました。
やむなく非常食のカンパンに手をつけてしまいました。
ぱさぱさの乾パンを、水で咽喉に流し込む目の前に、シロモジの特徴的な葉が見えていました。



イワタケ(岩茸) ↓

イタヅラ心でちょっとコースをはずして歩いてみたら、とんでもない危険な場面に出遭い、尻尾を巻いて退散します。その断崖の岩には岩茸が着いていました。


シキミ ↓

元の道に戻り、急坂を下りますが、その道沿いにシキミが数多く姿を見せてきます。
花の付いた株を探しますが、ついに一輪も見つけられませんでした。


ヒカゲツツジの花の後 ↓

痩せた岩尾根を歩く場面で、今山行中一番ヒカゲツツジの密度の濃い場所に入りました。
ここで、咲き残りの花がないか探しながら歩きますが、それはなくて、花の済んだあとのこんな姿なら見られました。


鬼岩乗越 ↓

そうこうするうちに鬼岩乗越に着きます。ここでメーンのコースからまた分岐して、鳳来寺湖を目指す冗長な”しゃくなげ尾根”に分け入ります。



イワナンテン ↓

岩陰にイワナンテンが着いています。良く見ると先端に花の蕾をつけていますね。
花の咲いた姿を見たことはありませんが、今、公園などに植栽されて、流行の感があるアメリカイワナンテン(または西洋イワナンテン)と比べるとずっと渋くて、控えめですね。


マツグミ ↓

稜線の脇で、岩の飛び出した絶壁がありましたので、リュックを置いてその岩の上に行ってみました。そこは断崖絶壁で、相当怖いところでしたが、岩に齧りついていたら、横っちょの鼻先にヒメコマツの木が有り、その枝に宿り木のマツグミが着いています。
そして、そこに小さな赤い実が着いているではありませんか。この実を試食してみたい、と長い間念願していましたが、ずっとその機会が有りませんでした。
今回は千載一遇のチャンスです。
怖い思いを堪えて手を延ばして、実を取ろうとします。


マツグミの実 ↓

一粒だけ実を取る事ができました。まずは撮影タイムですね。そして、長い間渇望していた試食タイムがやって来ました。
口に含んで噛み潰してみると、矢張り見た目のような甘さが有りました。
酸味と渋みは感じません。さて、種が木の枝に粘りつくとか言う、その粘りについてですが、あまり感じませんでしたね。
僅かに「ぬるっと」する感じはありました。


コウヤマキ ↓

この特徴ある長い葉はコウヤマキではないでしょうか。”〇〇マキ”と言う名前ですのでマキ科と思いきや、これはスギ科でした。


鳳来寺山 ↓

歩く方向は鳳来寺山に近づくような向きになります。



乳岩峡への分岐点 ↓

ここでまた、乳岩(”ちいわ”と読みます)への道を分けて、いよいよ静かな山道となっています。


ホソバシャクナゲ ↓

しゃくなげ尾根と名前を付けるだけあって、実にしばしばしゃくなげの花を見ます。花の盛りを過ぎてはいますが、花が沢山ありますので、選り取り見取りで、気に入った姿にだけ近付いています。
コメント (4)
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