今回目当てにして来たウチョウランは、野性ラン愛好家にとってはかなり評価の高いランであったようです。
今ここでwikiの記述を引用すると:
ウチョウラン (Orchis graminifolia シノニム Ponerorchis graminifolia Reichb.f.) は地生ランの一種で、小柄な多年草。
紫の花が美しいため、山野草として栽培されるが、そのため野生では非常に希少になっている。(中略)
特徴:
草丈5-20cm前後。 茎は斜上し、細い葉が数枚ある。茎の先端に数花から数十花をつけ、花色は通常は紅紫色。唇弁に濃紅紫色の斑紋と距がある。花期は6月頃(産地により異なる)。地下には小豆大から小指頭大の球根があり、春に新芽を出す。夏の生長期に1-3個程度の新球根ができ、秋に地上部が枯れ、球根だけで越冬する。
分布:
本州、四国、九州、および朝鮮半島南部の低山の岩場に自生する。絶滅危惧II類。
低山の湿った岩壁の、岩の隙間にたまった土や草木の根、苔の中などに自生する。霧のかかる岩壁などではイワヒバなどと共に見つかる。
園芸化の流れ:
昭和40年代頃から「ウチョウランブーム」と言われるほど栽培収集が過熱し、希少個体は投機対象にもなった。価格の高騰と共に専業の採集人もあらわれ、商業的な大量採集がおこなわれた。
この時期に野生個体は著しく減少し、野生絶滅、あるいはそれに近い状態となった個体群も多い。
多くの自生地では現在にいたるまで個体数が回復していない。
その後、昭和60年代頃までに無菌播種などによる人工増殖技術が確立され、希少系統の大量増殖が可能となったため価格が暴落しはじめた(中略)。
現在、園芸生産品の大量流通によって、園芸的に見劣りがする野生個体の盗掘はほぼ無くなっている。というより取れるところは取り尽くされたとも言える。
(引用終了)
つまり、昭和の高度経済成長期に突然人気者となり、野生のものはほぼ取り尽されて、それが回復しないまま、現在に至っているということですね。
しかし、「ほぼ取り尽された」と言う表現は曖昧であり、もっとはっきり言えば、「人の手の届くところの株はほぼ取り尽くされた」と言ったほうが、より、実態に近いかと思います。
と言いますのは、昭和60年以降でも小生は多くの場所でこのウチョウランを目にしているからです。
しかし、そのどれもが、手の届く場所ではなくて、近づくのに命がけの場所ばかりでありました。
今回はそういう場所のものを見るために普段は持ち歩かない双眼鏡を携行しました。
ヤマブキショウマ ↓
まだ花が一部しか綻んでいませんが、ヤマブキショウマではないでしょうか。
障子岩と出会った初め ↓
山道は電光形に高度を上げて行きますが、それが終わると岩壁の下に出てきます。ここには上から水が雫になってひっきりなしに落ちています。ここで双眼鏡を出してウチョウランを探します。 しかし、見当たりません。ウチョウラン探しは一筋縄では行かないようです。
イワヒバ ↓
上の岩壁から、岩と共に落ちていたイワヒバを集めてみると、こんな塊りになります。
園芸家がいかにも欲しがりそうですね。この環境でも生き延びられるように、まとめて岩の上に載せておきました。
オニグルミ ↓
オニグルミの実が落ちています。もう少し後なら実が食べられるのに・・・・と思うと残念な気もします。
クマシデ ↓
こんなものまで落ちています。このクマシデの実は軽いものです。どうして枝ごと落ちてしまったのでしょうね。
イワタバコ ↓
イワタバコが随分葉を大きくしています。この株なら充分に花をつけられますね。
花芽を探しましたが、見つけられませんでした。
ウチョウラン(環境) ↓
暫く振りに出会いました。ウチョウラン。少々岩を攀じ登り、やっと見つけました。
wikiの記述どおりに、<霧のかかる岩壁で、イワヒバなどと共に>・・・咲いている株を見つけました。 カメラの普通のレンズで撮りました。
ウチョウラン(ズーム) ↓
レンズを替えて、望遠で目一杯に寄せてから、それをソフトで延ばしました。
今山行ではウチョウランにこの一度出会えたのみです。
びわくぼ峠 ↓
ここで登山道は、東海自然歩道と合流し、主稜線を歩くことになります。
鞍掛山の山頂を目指して、ここから往復することになります。所要時間は70分くらいです。
ヒメシャラ(落ちた花) ↓
ネットのお友達のところで、ヒメシャラの綺麗な画を見ていますので、そう言う機会があれば是非見たいと思っていた花が、地面に落ちて、傷んでいました。
ヒメシャラ ↓
木の幹は赤っぽくて、ツルツルしています。この山行ではヒメシャラの木を10度以上見かけましたが、花はすべて、終わってしまっていました。
今ここでwikiの記述を引用すると:
ウチョウラン (Orchis graminifolia シノニム Ponerorchis graminifolia Reichb.f.) は地生ランの一種で、小柄な多年草。
紫の花が美しいため、山野草として栽培されるが、そのため野生では非常に希少になっている。(中略)
特徴:
草丈5-20cm前後。 茎は斜上し、細い葉が数枚ある。茎の先端に数花から数十花をつけ、花色は通常は紅紫色。唇弁に濃紅紫色の斑紋と距がある。花期は6月頃(産地により異なる)。地下には小豆大から小指頭大の球根があり、春に新芽を出す。夏の生長期に1-3個程度の新球根ができ、秋に地上部が枯れ、球根だけで越冬する。
分布:
本州、四国、九州、および朝鮮半島南部の低山の岩場に自生する。絶滅危惧II類。
低山の湿った岩壁の、岩の隙間にたまった土や草木の根、苔の中などに自生する。霧のかかる岩壁などではイワヒバなどと共に見つかる。
園芸化の流れ:
昭和40年代頃から「ウチョウランブーム」と言われるほど栽培収集が過熱し、希少個体は投機対象にもなった。価格の高騰と共に専業の採集人もあらわれ、商業的な大量採集がおこなわれた。
この時期に野生個体は著しく減少し、野生絶滅、あるいはそれに近い状態となった個体群も多い。
多くの自生地では現在にいたるまで個体数が回復していない。
その後、昭和60年代頃までに無菌播種などによる人工増殖技術が確立され、希少系統の大量増殖が可能となったため価格が暴落しはじめた(中略)。
現在、園芸生産品の大量流通によって、園芸的に見劣りがする野生個体の盗掘はほぼ無くなっている。というより取れるところは取り尽くされたとも言える。
(引用終了)
つまり、昭和の高度経済成長期に突然人気者となり、野生のものはほぼ取り尽されて、それが回復しないまま、現在に至っているということですね。
しかし、「ほぼ取り尽された」と言う表現は曖昧であり、もっとはっきり言えば、「人の手の届くところの株はほぼ取り尽くされた」と言ったほうが、より、実態に近いかと思います。
と言いますのは、昭和60年以降でも小生は多くの場所でこのウチョウランを目にしているからです。
しかし、そのどれもが、手の届く場所ではなくて、近づくのに命がけの場所ばかりでありました。
今回はそういう場所のものを見るために普段は持ち歩かない双眼鏡を携行しました。
ヤマブキショウマ ↓
まだ花が一部しか綻んでいませんが、ヤマブキショウマではないでしょうか。
障子岩と出会った初め ↓
山道は電光形に高度を上げて行きますが、それが終わると岩壁の下に出てきます。ここには上から水が雫になってひっきりなしに落ちています。ここで双眼鏡を出してウチョウランを探します。 しかし、見当たりません。ウチョウラン探しは一筋縄では行かないようです。
イワヒバ ↓
上の岩壁から、岩と共に落ちていたイワヒバを集めてみると、こんな塊りになります。
園芸家がいかにも欲しがりそうですね。この環境でも生き延びられるように、まとめて岩の上に載せておきました。
オニグルミ ↓
オニグルミの実が落ちています。もう少し後なら実が食べられるのに・・・・と思うと残念な気もします。
クマシデ ↓
こんなものまで落ちています。このクマシデの実は軽いものです。どうして枝ごと落ちてしまったのでしょうね。
イワタバコ ↓
イワタバコが随分葉を大きくしています。この株なら充分に花をつけられますね。
花芽を探しましたが、見つけられませんでした。
ウチョウラン(環境) ↓
暫く振りに出会いました。ウチョウラン。少々岩を攀じ登り、やっと見つけました。
wikiの記述どおりに、<霧のかかる岩壁で、イワヒバなどと共に>・・・咲いている株を見つけました。 カメラの普通のレンズで撮りました。
ウチョウラン(ズーム) ↓
レンズを替えて、望遠で目一杯に寄せてから、それをソフトで延ばしました。
今山行ではウチョウランにこの一度出会えたのみです。
びわくぼ峠 ↓
ここで登山道は、東海自然歩道と合流し、主稜線を歩くことになります。
鞍掛山の山頂を目指して、ここから往復することになります。所要時間は70分くらいです。
ヒメシャラ(落ちた花) ↓
ネットのお友達のところで、ヒメシャラの綺麗な画を見ていますので、そう言う機会があれば是非見たいと思っていた花が、地面に落ちて、傷んでいました。
ヒメシャラ ↓
木の幹は赤っぽくて、ツルツルしています。この山行ではヒメシャラの木を10度以上見かけましたが、花はすべて、終わってしまっていました。