闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

心根(こころね)

2007年04月24日 | 道場日記

 日曜の午後のクラスに普段は平日に稽古にみえることの多い沓澤指導員がいらっしゃいました。稽古前にそっとバケツを持ってトイレに入っていかれる姿が目に入って「あれっ?」と思ってのぞいてみると・・・少年部の熱気で床がびしょびしょな洗面所&少年部ではありがちなトイレの的(?)をはずして汚れたのを発見して、自ら掃除をしようとされていた様子で。黒帯さんにそんなことをさせる事はおろか、それに全く注意をはらっていなかったことに赤面してしまいました。当然「私がやりますから」と何度も言いましたが、結局笑顔で一緒に床を拭いて下さいました。ここにこんなことを書くのは、私の大失態であり、反省しなければならないことであると同時に、おそらく私があのままパソコンに夢中になって気づかなければ、「汚れていますよ」とも言わず、沓澤指導員がそのまま何の躊躇もなく掃除をして下さっていただろうことに感激したからです。
 センセーが全日本に出場したときも本当にお世話になり、ご本人は熱があって、声はガラガラ、目の下もクマで本当に体調が悪かったのにかかわらず、誠心誠意セコンドを努めてくださり、試合後にセンセーの治療する病院めぐりまで付き合っていただきました。センセーは決して強要もしないかわりに心から尽くしてもらって本当に幸せ者です。
 どんなにお礼をいっても「先生にはそれ以上のことをしていただきましたから」その一言。この言葉がありがたいことに黒帯の皆さんが言ってくださる言葉で、甘えべたのセンセーもおかげで絶大な信頼をよせているのではないでしょうか。その言葉をきくと私には介入できる隙などなく・・・ただただうらやましいばかりです。
 長い長い年月を喜んだり、苦しんだりして、共に歩み、沢山のものを乗り越えて・・・かけがえのない関係を築いてきたからでしょう。 
 帰ってきて改めてその話をセンセーにすると「心根のいいやつだから」と。
空手も長くやっていると本性はわかってしまう・・・いくらいい行いをしても「心根の悪さ」はばれてしまうそうで。じむちょーの場合、もっともっと心根もよくしていかないといけないと思いました。