すでに木元道場のブログで書かれてたとおり、2月16日(日)、東神奈川道場に於いて2014年昇段審査が行われました。木元道場HPでも昇段審査の詳細がご覧になれます。
北山田道場や泉中田道場からも初の昇段審査受審者の方がいらっしゃったり、西口道場から期待の一般部のお二人。横須賀三春・綱島・横須賀武山道場から中学生の皆さん、湘南台道場からお二人の受審者。そして横須賀武山と我らが文庫道場から女子部のお二人。総勢12名の方々が昇段審査に挑まれました。
木元道場らしく、型のレベルが高く、組手も強く、感動あふれる昇段審査でした。これも1年間かけてそれぞれの皆さんが稽古を積まれ、指導員の先生方が指導されてきた賜物だと思います。その上、木元道場では木元師範が直々に稽古をつけてくださる機会を持ってこの日を迎えているからだと思います。昇段をお許しくださり、またお忙しい中、幾度も時間を作ってくださり本当にありがとうございました。
10人組手の相手にも沢山の皆様が協力してくださっていました。ご自分の審査のときを思い出すとドキドキが止まらないとおっしゃりながら・・・。皆様がいらしてこそあの感動的な昇段組手が行われるのです。本当にありがとうございました。
各道場からも多くの応援の皆様が駆けつけていらっしゃいました。文庫からも佐藤両指導員、渋谷先輩、真弓さん、浩子さん、将太、悠生、彩音が応援に来てくださいました。酒巻さんにも直接多くの応援メールが届いたそうです。本当にありがとうございました。
そして・・・応援に来てくれた亮太。最近はテニス部に入り持ち前の運動神経で活躍している様子で、なかなか稽古に来れていませんが、背も高く、体もしっかりとしてきて、少し話をしましたが本当に優しくって、昔と変わらずとてもいい子です。
酒巻さんが空手を始めた理由ひとつは、実は亮太です。道場へ見学にいらして、いたく気に入ってくださった酒巻さんは、そのときの亮太の意志は尊重したものの、絶対にこの道場に通わせたいとまずはご自分が空手を始めることを決意します。自分自身も細くって小柄でとても空手をやるような雰囲気ではなかったのに・・・。
入門当初、一般部に出席し恐ろしい思いをし、数か月稽古に来なかったことがありました。気になって電話をすると「自分には場違いのような気がして」とおっしゃっていました。「そのようなことは決してありません。女子部はお子さんと一緒でなくてもすべてのクラスに出られます。私も酒巻さんが来てくださると心強いです。」とお話ししました。すると素直に少年部に稽古に来てくださって、亮太がそれを見学し、ママの頑張る姿を見て入門してくれました。
当時一緒に稽古していた中野ママや市村ママと一緒に道場の縁の下の力持ちとして、何より真剣に一生懸命、それでいて楽しみながら稽古する姿を見せてくれることで少年部を引っ張ってくれていました。行事という行事にはすべて参加し、陰の力となって、本当に助けていただきました。お互いが助け合って、みんなで子ども達を育てているような感じでした。
全関東優勝など輝かしい成績を残している彼女ですが、試合出場も同じでした。小柄な亮太に何とか試合を経験してほしいと自身が新設された型試合に挑戦します。緒戦は敗退しましたが、その悔しさをバネに果敢に試合に挑戦し続けていきます。そうして努力をし続けていくうちに型でも優勝し、組手の試合にまでも優勝されるまでになっていきます。その弛まぬ努力は皆が認めていると思います。
センセー曰く、「気持ちの強さに身体がついていけない」だそうで。試合をするたびに怪我をし、稽古でも大けがをされたことがあります。それでも松葉づえをつきながら運転し亮太を稽古に連れてきてくれました。お母様の看病も最後の最後まで頑張って、それでも道場に顔を出し続けてくれていました。
最近、思うんですけど、子育てって目先のことだけを見てはいけないのだなぁと強く感じています。一見通じていないように見えてもその子の心の奥底に届いて残るようなことを子どもを信じて伝え続けることが大切なんだなって。(これも日々の子どもたちとの触れ合いやママ達に教えてもらったことでもあるのですが)
空手を習わせてくださっている多くの親御さんは、きっと空手を通じて子どもたちが人生を生き抜いていく強さを身に着けてほしいと思っていらっしゃるのではないかと思います。そのためにせっせと稽古に通わせてくださっている。
そして、一緒に空手を習っているパパやママは、自身が空手を続けることや立ち向かっている姿を通して子供たちに伝わることがあると少なからず思っていらっしゃるのではと。
成長している亮太と話してみて、酒巻さんの強い意志と頑張りは、きっときっと亮太に届いているんだなと思いました。まあ、表面的にはうちと一緒で思春期で大変なんだろうと思いますが(笑)
まだまだ子育ては続きます。親離れ・子離れしていっても、きっとこの命果てるまで心配し続けることでしょう。一緒に頑張っていきましょう!!
この日を無事に迎えられて本当によかったです。
本当にお疲れ様でした。
押忍