日曜日、国営昭和記念公園のこもれびの里の民家のところで一人のおじいさんに出会いました。
こもれびの里のボランティアさんも交えて喋っていたら、はじめて八王子からいらっしゃった方で85歳と言うのが解りました。
足の丈夫な方で、立川口から9時半に入園されて広い道路を北エリアのこもれびの里まで来たのだそうです。
初めてだと迷って当たり前の広さがあるので、元ガイドボランティア初代代表世話人でもありますから北エリアで主要な場所をご案内しましょうと言う事になりました。

( 原っぱ東花畑 )
85歳の方の歩いたコースを確認し、日本庭園の中にはまだ入っていないことが解ったので、こもれびの池を見て、丘の道を超え、日本庭園に案内しました。

ここはガイドでも定番の場所、盆栽も見て、カメラの話など交えながら一回り。

盆栽には興味を持たれたようで喜んでいただけました。
私の記公散歩は9時半から10時までに入り一回りして昼頃帰宅します。( 約10キロ歩きます )
しかし、案内しているとそれより遅くなるので、念のために母に電話を入れて少し遅くなる事を伝えました。
何しろ、予定より少しでも遅いと 「 心配した ! 」と怒られるからです。
ハイハイ、リタイアしたら家から1歩も出ませんよ。
次の旅行は川の舟旅、目的地はメイドと決めていますから。
日本庭園からトンボの湿地を回り、こどもの森、森の家から地底の泉へ。
地底の泉には地下水がまったくありません。

そこから桜の園、原っぱを見て渓流広場レストランへ。
そこでお別れしようと思ったのですけど、お昼を一緒に食べようとのお誘い。
そろそろ母も心配している頃だし、帰って食べますからと丁重にお断りしたら、せめてお茶でもと自動販売機でお茶缶を出して戴きました。
時間が気になったのですけど、たぶんお一人で話し相手が欲しいのだろうなと少し腰掛けてお話しました。
1時を回ったのでもう帰らねばと思っていたら母から、遅いが何かあったのかとか食べないでいるのかとの
電話が入りました。
私もそろそろ帰ろうと思っていたので、なごり惜しそうにしていらっしゃいましたが、日曜日の午前中に良く歩いているのでまたお会いしましょうと別れました。
85歳の方にしては足が全く丈夫で、さっそうと歩かれる方で私と同じ速度で歩くのに何の支障も無いようでした。
私が85歳になったら、と言うより85歳まで生きられたとしてもあのように歩くのたぶん無理だろうなと思いました。
健康に気をつけてこれからも歩いてください。

( 花の丘 )
国営昭和記念公園のガイドボランティアができた時の趣旨は障害者の方や高齢者の方々にも公園を楽しんでいただくと言う事でした。
しだいにその目的は失われ一般の人のガイドになっているようです。
公園や草花、植物の知識も良いですが、「 良い話し相手になる事 」 が一番重要なことかも知れませんね。
孤独な高齢者が増えて行く時代ですから。