コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

シャアの帰還 part16

2015年04月14日 | ゲームブック
009:
 やがて、モウサの残骸が視界に入った。
 アクシズ戦役で大破した、かつてのネオジオンの象徴。私はふと、ハ
マーン=カーンのことを思い出していた。
「あたら、若い命を散らせたものだ…自業自得と言うものかも知れんが
…それが女の業と言うものか」
 モウサの陰に、動くものがあった。
 それは、停止信号を明滅させた。
─グワダンタイプの戦艦。あれが、ダンジダンの旗艦か。
「だが、私はハマーンの轍は踏まぬ」
 機体が停止した。
・シャトルで来た:220
・シャトル以外で来た:129
※小型機なので、129に進みます。

129:
 私は小型機をインエクセスに接触させた。旧ジオン軍戦艦グワジンタ
イプの流れを汲む超大型宇宙戦艦グワダンタイプ。その色彩とフォルム
から「紅鯨」と呼ばれている。
 ところで今、目の前にいるヤツは、私の知っているグワダンとは些か
趣を異にしていた。
 先ず、全体の形が妙に歪である。凹みや傷が散在し、メインブリッジ
には補強用なのだろうか、ムサイの部品と思しきものが無造作に打ちつ
けてある。まさに満身創痍と言った状態なのだ。
 内部も大体似たようなものだった。私が物珍し気に見回していると、
案内役の兵士が苦笑した。
「このインエクセスもそろそろ改修作業でもせにゃならんですがね、先
立つものがねぇんですよ」
「支援団体は無いのか?」
「無いことはねぇんですが、大将が受けつけんもんで」
「施しは受けん、と言う訳か」
「そういうこてす」
 今時、珍しい男がいたものだ。私は妙に感心し、メインブリッジに上
がって行った。

371:
 厳つい顔の男がブリッジに立っていた。
 ゴツゴツとした、ドズル=ザビを思わせる風貌。
「貴公がダンジダン将軍か」
「いかにも」
 男は鷹揚に言い、私をジロリと見た。
「貴様が、シャア…とやらか。あの、赤い彗星の」
「信用しておられん様子だな」
「当たり前だ!」
 ダンジダンは左目をカッと見開いた。
「シャアと名乗るだけなら、この私にだってできる。貴様がただの詐欺
師でないという保証はない!」
「言うな」
 私は笑った。この男が気に入ったのだ。
「信じて貰えんならば、それも良い。私の正体など小さなことだ」
 私は直ちに要件を切り出した。ダンジダンは相変わらず半信半疑の体
だったが、途中で口を挟んで来た。
「では、ネオジオンを復興すると言うのか」
「そうだ。が、勘違いして貰っては困る。私は何もハマーンの二の舞に
なろうと言うのではない。私の目指すものは、腐敗した地球との訣別、
そして、スペースノイドによる人の変革だ」
「ふうむ…」
「信用できぬのなら、ミネバ様にお引き合わせしよう」
「貴様、ミネバ様を…」
 ダンジダンの表情が変わった。
「私が大切にお守り申し上げている」
「…行く行くは、我々の主導者に…?」
「そのつもりだ」
 私は言い切った。が、これは方便である。私はジオンの思想を復興す
ることを考えているのであり、ザビ家を再興しようなどと言う考えは、
毛頭ない。
「ううむ」
 ダンジダンは唸った。良い感触だ。

043:
「そうだな」
 暫く考えてから、ダンジダンが言った。
「貴様の話は信じよう。そう言うことであれば、手を貸さんでもない。
が…。」
 ダンジダンは言葉を切った。半分潰れた右目が鈍く光る。
「…仮に貴様が本当にシャアだったとしても、オレたちを率いるだけの
資質を持っているかどうかは判らん。また、反対に…」
「私がシャア=アズナブルでなかったとしても、それだけの技量と才能
があれば、問題はないと言うのだな」
「そうだ」
 ダンジダンは頷いた。私は問い返した。
「しかし、それをどうやって確かめるのだ」

156:
「この暗礁宙域で、ちょっとしたゲームをするのだ」
「ゲーム?」
「そうだ」
 ダンジダンはサイド3宙域の宇宙図を示した。
「この宙域に、3つのチェックポイントを設定する。貴様は6時間以内
に総てのチェックポイントを通過して脱出するのだ。チェックポイント
にはそれぞれに我が部隊選り抜きの者を待機させておく。手強いぞ。で
きるか?」
 不敵に笑うダンジダン。
「やってみよう」
 私は答えた。
「成功すれば、必ず力を貸してくれるな?」
「このダンジダン・ポジドンに二言はない!」
・MSがある場合は、それに乗って:336
・ない場合は:087

087:
「では、貴様にMSを貸そう」
 イネクセスのデッキに行くと、ドライセンとリゲルグがスタンバって
いた。
 ドライセンはドムタイプの最終型。汎用機であるが、白兵戦の性能に
長じている。
 リゲルグはゲルググの改良型で、ウイングバインダー内に推進器を装
備し、高機動でバランスの良い機体だ。
・ドライセン:304
・リゲルグ:364

リゲルグがよいでしょうか。HPも若干高めのようですし。
次回は、実力を試す模擬戦からでございます。

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