ツリー・ポーズは、たいへん効果のあるヨガのポーズといわれていますが、なかなかつかめません。
バランスをとることは心にも良いとか、片方の足に全体重を乗せることが脳トレにもなる、とのことですが。
公園の大木に向かってポーズをしていると、湿った風にゆらゆら揺さぶられて、木がまるで息をしているように感じます。
ああ、挑戦してはいけないんだ、と感じました。
ヨガは挑戦的であってはならないのです。
何をするのも人より遅く、不器用だった自分が、何かできたとき、何かしようとするとき、どうしても挑戦的になって、周囲を見渡していたと思うのです。
ねえ、みて!
わたしにだってできたよ!
と。
残念ながらだれもほめてくれませんでしたが・・。
いまだ、その態度がしみついているのです。
そういう態度って、他人は敏感に感じるものです。
そして、自分に跳ね返って来るのです。
ヨガの「戦士のポーズ」は、一見挑戦的なポーズのようですが、じつはあのポーズの真髄は自分軸だと思います。
戦う対象にも、背後にもとらわれず、垂直に地面とつながった自己の中心に意味があるのだと思います。
木に挑戦するのではなくツリー・ポーズをする。
向かい合うことを知らないで生きてきた、そんな気になりました。