ベランダ菜園ですが、パセリとベビーリーフに注意がいっているうちに、いろいろ熟していました。。。
大きくなるかと思った唯一のゴーヤの実は、小さいサイズのままオレンジ色に。。。
やはり、小さいネットで”盆栽風”では、実は大きくならないか(苦)
獅子唐は、黒くなるのは栄養不足とWebで読んだので、黒くなりかけたら収穫していましたが、
黒くなった先に、赤くなるのですね。。。栄養不足じゃなかったんか。
鷹の爪もどんどん赤くなっています。
新しい緑の実もどんどんつくので、結構な収穫が期待できそうです。
何れにせよ、獅子唐は週末には収穫して食べないと。焼き鳥にでもしようかな。
さて、会社を辞めて、永遠の夏休みとか言ったこともありましたが、
子供の頃以来の、本当の夏休みらしい、夏休み感覚を味わっています♪
先日は、夏休みの自由研究のような気分で、郷土博物館へ行ってきましたが、
今日は、夏休みの自由研究第二弾、龍子記念館です。
池上本門寺の龍の天井画を描かれた日本画家で、同じ和歌山出身の奥さんが、本門寺に行く度に、自慢気に語ります。
私は絵を見るのは好きですが、評するほどの知識はなく、記念館という名の美術館があることは知っていても(大森に行く時、前を通るので)、ちょっと敷居が高かく感じていたのですが、
現在の展示企画が「カッパと水辺の物語〜龍子のトリックスターたち〜」と、街角掲示板のポスターで知り、ちょっと敷居が下がった感があって、行ってみることにしました。
建物の外観です。
階段を上がって、受付でチケット(200円)を買って入ります。
館内は写真を撮ることができないので、今回、画像はないのですが、感想はちょっと紹介してみたいと思います。
繰り返しますが、絵画を評するほどの知識も鑑識眼もないので、私が見た範囲での、あくまで個人の感想とご理解ください。
絵の特徴としては、
墨絵、水墨画のような輪郭の取り方をしています。
墨書の筆使いのような力強く流れるような筆致が特徴的です。水の泡立つ感じとか、龍の輪郭とかが特に。
水彩画、水墨画のようなあっさりした彩色もあれば、油絵のような濃いの彩色もあります。(使われていたのは、天然岩絵具)
水が流れるような、動き(流れ)を感じるモチーフが多いように思えます。
これまで私が見たのは迫力のある本門寺の龍の天井画だけで、TVで紹介される昔の日本画家に対するステレオタイプから、厳格・頑固な人かと思っていたのですが、
今回、カッパの絵を見ると、この方は随分くだけた、柔軟な人だったのではないかと思い直しました。
自分を龍の子(故に、画号が龍子)として、龍へのこだわりを見せていたようですが、
人としての自分の気持ち、思い出、世相などを、龍ではなく、カッパに置き換えて、おどけて表現しているように思えました。
一時間弱、現在展示されている31点と、パネルや絵道具をゆっくり観て、次は道路を挟んで対面にある龍子公園(アトリエと旧宅がある)の定時ツアーに参加します。
この時、見学者は私だけだったので、学芸員の方と2人きり。なんと贅沢なことか。
旧宅の方へ行く前に、記念館の建物についてお話を聞きます。
57年前の1963年に、川端龍子本人によって、建てられた美術館(名前は記念館)。平成3年から、大田区に移管。
こういう美術館は故人になってから作られるものだが、龍子の場合は、生前、自ら作ったものなので、本人の希望が直接反映されている。
展示室は、片面だけに作品が飾られ、大きな窓から自然光が差し込んでいた。
これは、龍子が、自分の作品は自然光で見るのが一番と考えていたから。
当然、日差しで痛むことが懸念されたが、本人が自分で修復すると言っていた。作者が存命であった故の話。
亡くなられた後、流石に直射日光を当てている訳には行かず、カーテンで日光を遮蔽するようになったと。
続いて、龍子公園に入ります。
兎角、龍へのこだわりが強く、竹垣も龍の鱗のようだったから、とのこと。
公園(アトリエ、旧宅)の方は、特に写真撮影が不可ではなかったと思うのですが、
マンツーマンで丁寧にお話いただいたので、写真を撮る(心の)余裕がありませんでした(笑)
庭の通路が臥龍をイメージしていたり、
桟のところが、竹の網代編みになっていて、これも龍の鱗をイメージしていたり、
畳の組み方が、角を合わせず、卍の形にしているのも、鱗をイメージだったかな。
ただ、龍の絵はそんなに多くないと。
天井画のような大作は龍がモチーフだが、4点のみ。本門寺のは遺作で未完。
(鯉はよく書かれているように思えましたが、龍を意識してかな?鯉が滝を登って、龍に変ずるので)
それと、自然光こだわりがあるので、60畳のアトリエも、ガラスで囲まれたテラスのようでしたし、
旧宅には電灯のない仏間があり、明り取りから間接照明として、明かりを取り込んでいたりしていました。
一通り丁寧に説明していただき、雑談して終わりましたが、
私一人にすみません、と言ったら、まあ、今の時期は特に少ないとのこと。
夏休みを利用して子供に来て欲しいので、カッパの企画にしたと。
(それに、いい大人がひっかりました(笑))
近所に住んでいながら、なんとなく敷居が高くて、今回、カッパで敷居が下がったので来ました、と言ったら、
苦笑しながら、記念館と称していたり、階段を上がったところが入口だったり、なんとなく立ち寄り難さは気にしている。
区内より区外の人が多いそうで、もっと区内の人に気軽に来て欲しいと言っていました。
所蔵している作品は140点あり、四半期ごとの会期で、20〜30点ずつ展示しているので、一周するのに2年くらいかかるそうです。
今回、カッパの導きで、川端龍子の敷居が下がり、家から歩いていける距離だし、200円だし、3ヶ月に1回来るのもいいですね。
ではでは
川端龍子の名前に惹かれて拝見しました。
私が若い頃からあこがれの画家さんです。龍子の結成された「青龍社」その展覧会が名古屋でも開かれて毎年楽しみにしていました。1966年龍子が亡くなり会も開散となりとても残念でした。
名古屋では川端龍子の絵を見る機会は少ないのでお近くに記念館がるのは羨ましいことです。
烏滸がましいのですが、私の感覚として、とても自然体で鑑賞できる絵画を描かれていると思いました。
地域の住民として、作品にお付き合いしていきたいと思います。