マンモグラフィー、そう、
受診した女子全てが泣き叫ぶと言う、あのマンモを
はじめて経験した。
この日はカレンダーに印を付けていて
びくびくしながら毎日を過ごしてきた。
いざ、乳がん検診の日。
どういうわけかカッパさんまで浮き足だっている。
「僕はいつ乳がん検診受けるの~?」と
訳のわからんことをほざいている。
さて保健センターに到着。
受付には意外に高齢の人が多い。
まず、ドウターの触診からだ。
50歳すぎの物腰のやさしい男性医師。
私の気持ちをほぐそうとしながら触診してくれる。
この場合、どんな表情をすればいいのだろう?
目を見開いているのは変だよね。
眉間にシワを寄せるのも失礼だし、
恍惚の表情はあるまじき行為だわ。絶対にやってはいけない!!!
そこで、なるべく菩薩の笑みを意識した。
無我・・・。無我の境地・・・。
はんにゃ~はらみたじ・・・。
こんなときに『やっててよかった』と思うこと。
脇の永久脱毛。
触診では脇もなでる。
毛があったら邪魔だろうな・・・。
でも、8×4してくるの忘れた。
そしていよいよマンモ。
猫バスならぬマンモバスと言うものに乗る。
狭いスペースで服を脱ぎ、順番を待つ。
バスのエンジンのような音を聞きながら、
不安と戦いながら待つ。
やがて年齢不詳のメガネにツインテールの看護師(?)が
マンモ室に招きいれた。
始めてで震えている私にやさしく語りかけながら、
胸をひっぱり板に挟んだ。
機械が作動すると、じゃばらの板が限界まで胸をはさむ!
縦にはさむ!!
これは痛い!!
ぎゃーーーーっっ!!!
と心の中で叫んだ。叫んだよ。ああ叫んだね。
でも終わった・・・。つらい検診は終わった・・・。
よろよろしながら帰宅した。
カッパさんが
「ねぇねぇどんなだったーー♪」と嬉しそうに聞いて来た。
どんなの、どんなの?としつこくねだるので、
とりあえず触診の真似事をカッパにしてやった。
カッパさんの乳房を医者がやったように擦ってやると
「やめてーーー」と手をはらいのけた。
やれと言うからいやいや触診してやったのに・・・。
さてマンモの痛さ体感するのには何が必要かな・・・と
分厚いカタログを集めていると
「フクちゃん、もういいわ。十分わかった」
とカッパさんが言い出した。
何がわかったじゃーーー。
マンモの痛みを全然わかっとらんわーーー。
「どうせ僕、来年受診するし。」
ばかたれーーー。
オトコに乳がん検診なんてないわーーー。
そんなこんなで
無事マンモ検診は終わった。
結果は2,3週間後に郵送だってさ。
まだドキドキは続く・・・。