昨日のことだ。
郵便局に行く途中で、
バックパッカー風の青年(日本人)にA駅までの道を訊かれた。
真っ黒に日焼けして疲労困憊に見える。
立っているのもやっとのようだ。
私が「A駅まではずいぶん遠いですよ。まだ・・・」と言うと
「最寄りの駅はどこですか?」と、くい気味に訊いてきた。
「B駅です。B駅はこの道をまっすぐ進んだとこです」と言った。
青年は礼を述べて、ヨロヨロと歩き始めた。
しばらくして私は後悔した。
A駅まで歩くと30分で、B駅だと25分かかる。
B駅もそこそこ遠いことを言わなかった。
そしてB駅は線路の手前を左に曲がって100mのところだと言わなかった。
おそらく彼は、線路が見えた時点で線路沿いを歩くと思うが、
もし右を選ぶと、次の駅まで15分ほど歩くことになる。
頼む!途中で誰かに訊いてくれ!!
勝手に勘で右に進まないでくれ!!
さて私は郵便局に向ったが、青年と同じコースだ。
一瞬で背後まで追いついてしまった。
できるだけゆっくり歩くが、すぐに間隔がつまってしまう。
私は少し足踏みしながら歩いたが、無理だ。青年がノロすぎる。
それなら彼に追いついて、私の言葉が足りなかった点を補おうかと思った。
いやいや、それは『変なおばさん』認定される!
B駅まで25分かかるよ、は必要な情報か?
知ったところで距離は縮まらない。
せめて「パチンコ屋を左に曲がってね」は言うべきか?
そもそも、それを告げた後、私はさっさと彼を追い抜いて、
前方を歩き続けるのか?
これはメンタルの強さが問われる。
いっそのこと素知らぬ顔で追い越そうかと思ったが、
私の背中を見せ続けるのもなんだかな・・・
と、結局は郵便局に行くことを断念した。
いつでもいい用事なのだ。
暑いしね・・・。
でも見届けたかったな・・・彼がB駅に着いたところを!
ゴールで私が中島みゆきの「時代」を歌ってあげたかった。
そもそも青年はどこを歩いてきたのだ?
なんでこんな住宅地をさまよっていたのだ?
スマホを持たずに目的地まで行くチャレンジだろうか?
謎だ・・・。
教訓!
中途半端な親切はいらねぇ!
やるなら最後まで親切を尽くす!
以上。
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