光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

何故梵天立てが始まったのか?-木更津市の梵天立て②

2025年01月22日 | 日記

 この「梵天立て」という行事は、江戸時代の元禄年間江戸幕府の船が金田沖で停泊中、錨が盗まれ村の漁師たちに疑いをかけられました。困った村人たちは、濡れ衣を晴らすよう出羽三山の行人に願い、行人たちの祈祷により、盗まれた錨が海中から浮かび上がって来たのです。その恩返しにと始まったのが「梵天立て」と言われています。

 これから海に入る若者に盛んに声援がとびます。元来この「梵天立て」は町内の男子が成人する際の一種の通過儀式でしたが、成人する人が少なくなり、この行事を継続するために、年齢を問わず広く参加する人員を募っているようです。

 これから海に入っていく組と、戻ってきた組が階段ですれ違います。戻ってきた組の若者は、余りの冷たさに言葉も出ないようです。

 次々に梵天を持った若者が海に入って行き、梵天を立てます。空気が澄んでいるせいか、対岸のビルやスカイツリーがクッキリと見え、ここが東京湾の海域という事がハッキリと伝わってきます。

 私たちは所用のため途中で帰りましたが、会場を後にする際アクアライン方向に美しい富士山が見えました。まるでアクアラインの橋脚の上に富士山が乗っているようでした。



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