1/7厳寒の神事・梵天立てが済んで2~3日が過ぎた頃、ツレと木更津の不思議な行事・つなはりを撮影してきました。この行事は梵天立てと同じように、江戸時代に出羽三山の行者がこの周辺に伝えたようです。
古来疫病神は道を伝って集落に入り込むと言い伝えられ、そこで村や集落の辻に縄を張り、タコやイカ、サイコロ等をを釣るして、疫病神の侵入を封じ込めたのです。最初に撮影したのは中島地区と牛込地区の境に在る天満宮側のつなはりです。
この場所は静かな漁村地域で、人や車も殆ど通りません。しかし1本道を隔てると三井アウトレットパークや東京インテリア家具などが在る今や木更津の中心地。そんな場所に吊られたつなはり、本当に昔話のような世界です。
天満宮の鳥居の側から参道方向を見ると、木更津キサラピアの観覧車が見えます。江戸時代から続くつなはりと観覧車、不思議な組み合わせです。
この天満宮の北側にもつなはりが張られています。このつなはりに下げてある絵馬には、牛込一番組、除厄神、2024年と書かれており、この場所が三叉路の一画です。
またここにはカーブミラーが置かれているのですが、それにもつなはりが映り込んでいます。
このつなはりは、今年の1月12日に撮影した写真ですが、つなはりの左側が空き地になっています。ところが2年前の2022年1/12に撮った下の写真を見ると左側には家の垣根が写っています。ここには以前は家があったのですが、壊されて空き地になってしまったのです。
つなはりを求めて金田、牛込、中島地区を走り回りましたが、廃屋や空き地が増えているのに驚かされました。つなはりの数も大部少なくなっている今日この頃です。