光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

厳寒の東京湾で行われる神事-木更津市中島の梵天立て②

2024年01月17日 | 日記

 1/7木更津市中島の海岸において江戸時代から続く梵天立てが行われました。梵天立ては毎年1/7頃の早朝に中島地区の若者たちが、豊漁・家内安全を願い、厳寒の東京湾に梵天を立てる神事。

 この日梵天立ての行事が行われている上空を、午前7時40分頃陸上自衛隊木更津駐屯地のヘリコプターCH47JAが編隊を組んで飛行していきました。何処へ行くのでしょう?もしかしたら能登半島地震の被災地でしょうか。

 1月1日に発生した能登半島地震に際し自衛隊は、その日のうちに航空機22機を能登半島上空に派遣しました。その中に陸上自衛隊木更津駐屯地に所属するCH47-JA輸送ヘリ2機とLR-2偵察連絡機1機が含まれています。とにかく木更津駐屯地のヘリが災害地の役に立つことを祈ります。

 この梵天立ては江戸時代の元禄年間に中島海岸沖で、幕府の御用船が難破した際錨が紛失。疑いをかけられた中島の漁師が、海に梵天を掲げ出羽三山の行人による祈祷を願った所、錨が海から浮いてきたと言う伝説に基づいています。そして梵天立ては平成4年(1992年)2月25日に国記録選択文化財に指定されました。

次々に梵天が東京湾に立てられていきます。

   

 この日立てた梵天は全部で6本、その内5本は成功したのですが、2本目は流されてしまったとの事でした。また浜で見物している人も北風に凍えながら声援を送っていました。

 ピンクの襷と黄緑のはちまきをした組が梵天を持って姿を現しました。周りの人たちは大歓声で見送っていきます。

 近くに小梵天を持った鯨地区の人がいたので、この梵天に付いている御幣はどうするのか聞いてみると地域の人に配って厄除けにするとの事でした。そして約1時間後に梵天立ての行事も終了。儀式の終わった海に行ってみると、これまでの賑わいが嘘のように静かです。元旦に大地震が起きましが、今年がいい年になるようにツレと2人で海に向かってお願いしました。



最新の画像もっと見る