
1/11早朝幾分曇っていましたが、厳寒の海で江戸時代から300年も続く梵天立てが熱気をおびて進行していました。見物人も辺りを埋め吊すほどで、木更津市長も駆けつけていたようです。
空気が澄んでいるので、対岸の光景がよくみえます。スカイツリーもくっきりです。


この行事の由来は元禄年間に木更津金田の中島沖で、幕府の御用船が難破し錨が紛失。中島の漁民に疑惑が掛けられたのです。しかし出羽三山の行人が海岸に梵天を立て祈祷したところ錨が浮かび上り、この疑惑を晴らしたという故事に因むもの。

現在も梵天を沖に立てる間、海岸では出羽三山講の行人たちが、般若心経を唱え五穀豊穣・大漁を祈願しています。下の写真は海に立てる梵天とは異なり、孟宗竹で作られた大梵天を持つ地区の若衆。この大梵天は宿と呼ばれる集会所に持ち帰られ、集会所の前や辻に立てられます。

梵天立てを開催する中島地区は東・中宿・下宿・鯨・浜戸・新町の六つの町内に分かれています。それぞれの町内に合わせ、襷や鉢巻の色を変えて梵天を立てに海に入って行くのです。


そして約30分程で6本の梵天が海中に立ち梵天立てが終了。海に入った若衆がドラム缶の前で暖をとっていたので、声をかけ並んだところを写真に撮らせてもらいました。気さくな若者たちに感謝です。
