一月程前の4/6(水)桜が満開の頃ツレと木更津市下郡にある、レトロな下郡郵便局旧局舎と下郡橋を撮影に行きました。下郡郵便局は県道166号線と県道145号線と交わる場所にあり、ピンクのレトロな建物が場違いな感じで佇んでいました。
この下郡郵便局は、明治30年(1877年)千葉県で28番目の郵便局として開局されました。当初は同じ敷地内の長屋門の一部を郵便局として使用していたのですが、昭和10年(1935年)この下郡郵便局旧局舎が建築され、昭和55年(1980年)まで使われました。
建築様式は寄棟造りの妻入り屋根で、平屋建局舎となっています。全体は和風のデザインですが、ペンキ塗装を施した下見板張りの外壁や縦長の窓が使われ、洋風建築の雰囲気も持っています。こんな田舎にはもったいないレトロ建築です。下は最初に郵便局を開設した立派な長屋門、現在も農家の一部として使用されています。
この郵便局から110m位県道166号線を馬来田駅方向に向かうと、小櫃川に架かるレトロな鉄の橋があります。下郡橋です。
この橋の手すりや走行部分は改装工事が行われているようですが、上の橋脚部分は錆びだらけです。竣工は昭和40年(1965年)3月ですから57年も前に建てられた橋です。
この橋を見た時、1957年に公開されたデビット・リーン監督の戦場にかける橋を思い出しました。そちらはタイのクウェー河に架けられた鐡道輸送の橋ですが、よく似た雰囲気を感じました。立派な橋で、長く使用されると良いですね。