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安房勝山の小さな旅も最後になりました。勝山漁港で、漁港内の光景を撮影させてもらった後、勝山港通りを少し国道127号線方面に戻りました。すると港通りと交差するように幅2.5m位の道路が左右に延びています。これがいさな(勇魚)通りです。
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道には六角形のブロックが敷き詰められています。向かって右側の道は(下の写真)山麓海岸まで続き、左は房総捕鯨の始祖・醍醐新平衛の母屋や蔵、油を取る倉庫に向かっていました。もちろん現在では母屋や油倉庫は残っていませんが、この通りは通称いさな(勇魚クジラの古語)通りと呼ばれ、道路の下には現在も太いクジラの骨が埋められています。そして道路の所どころに可愛いいクジラの絵が描かれています。
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いさな通りは左に行くと突き当たりになり、T字路を左折すると浄蓮寺(じょうれんじ)です。江戸時代後期の俳人小林一茶は、この地を何度も訪れ俳句を詠んでいました。文化3年(1806年)浄蓮寺に8泊した際には「わざわざに 蝶も来て舞う夏花(げばな)かな」と言う句を詠み、寺の入り口に句碑が建てられていました。
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浄蓮寺の隣は醍醐山・妙典寺。房総捕鯨の祖、醍醐新兵衛家の菩提寺です。
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浄蓮寺、妙典寺を過ぎると、加地山神社です。現在社殿には祭神・素戔嗚尊、浮島神社、八幡神社の3社の御神体が合祀されており、勝山地区の祭礼の時に浮島神社に「御霊」を移す「島渡し」が行われています。また神社左横には壊れたり、風化した鯨塚の小さな供養碑が置かれており、前に説明板が立っていました。
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加知山神社の右隣は重田菓子店。大きなどら焼きで知られた和菓子屋さんです。勝山に来るたび購入していますが、今回もどら焼き(税込み190円)2個と塩釜(140円)を購入しました。家に帰って食べましたが、直径は約11cm、厚さ4cmもあるどら焼き、食べるのに一苦労です。ツレと半分こしていただきました。あまり甘くない生地や粒餡が絶品でした。
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