早いものでワタクシのナンチャッテ鮎毛鉤釣りも3年目。そろそろドブ竿の上げ下げも慣れてきましたので、今年から朝釣りもやるようにしましたが、毛鉤釣りというのはガッチリ乗せるまでのプロセスを楽しむ釣りだということがよく分かりましたね。
その「乗せる」の主役を担う鮎毛鉤ですが、ワタクシもまだ初心者で毛鉤も何を使えば良いのかよく分かりませんので雑誌の記事などを参考にいろいろ購入&使用してみました。が、やはり雑誌に書いてあることはあくまで参考程度で、結局はフィールドで一本一本試すしかないと実感させられました。
また各毛鉤ごとに適合するシーンが異なるというのは当然だと思いますが、実際は使い方まで微妙に異なっていて、「この川のアタリ針は…」というような単純なものではないということも分かりました。毛鉤釣りは本当に奥が深いというか、こういうアナログなところが実に面白いと思いましたね。
今季、幸運が重なり30回ほど釣行できましたのでデータもある程度蓄積できました。そこで僭越ながら、鮎毛鉤ごとの戦績をポイント制でランク付けすることに致しました。
題して、令和4年度 鮎毛鉤 論功行賞。
ルールは、それぞれの毛鉤ごとに釣れた鮎の体長(尾叉長)について公平に得点を算出し、解禁から禁漁までの総合得点で評価します。季節ごとの加重は行いません。ポイントは、17cm…1点、18cm…3点、19cm…6点、20cm…10点、21cm…15点、22cm…21点、とします。
それでは、審査対象となる17cm以上の釣果を列挙して行きます。
今季最長寸を仕留めたのは7月22日のアミダ、そして9月14日の青ライオンですね。期待された暗烏赤角は再三のハリス切れで惜しくも選考外です。その他、台風の影響か苔虫の健闘ぶりが光りますね。さあ、それでは行ってみましょう。注目の集計結果は?
では発表です。
堂々の1位は、
アミダ!
総合得点は、
17点!
2位の苔虫を突き放し、ダントツの1位に輝きました。
アミダは、特に陽が高くなってからの反応が抜群でしたね。空梅雨の渇水にも威力を発揮してくれました。ドブ釣りらしい趣のあるアタリが来る良い針だと思います。小型やウグイが少ないというのも良いですね。朝夕はアタリが若干遠くなりますが、瀬でも淵でもクセがなく使いやすい針でした。朝の地合いが過ぎた後、ゆったりとした時の流れを愉しむのに最適な、優秀な針だと思います。
2位以下は接戦です。苔虫が13点で2位、八ッ橋赤底荒巻が12点で3位、青ライオンが10点で4位。
苔虫は大健闘でした。10月7日に19cmという良型が釣れており、大穴馬かと思いきや、実績を辿れば早朝から日没まで安定して当たる善戦ぶり。特に岸寄りのカケアガリで良く当たってくれました。濁りにもある程度対応できるみたいですね。友釣り用のオトリを捕るのにも便利かも知れません。この針は深みよりも浅い淀みに向くようですが、釣り方次第なのかも知れません。フォールですぐに反応してくることが多く、錘軽めハリス短めが良かったですね。アタリも比較的分かりやすかったです。今季ソリッドとの組み合わせではあまり釣っていないのですが、おそらく相性は良いだろうと予想されます。この針は足元から丁寧に探ることの大切さを教えてくれました。感謝です。
八ッ橋赤底荒巻は曇天・雨天の日中に抜群でしたね。掛かりは良くないのですが良型を含め低活性の魚を拾ってくれるありがたい針です。食い込みが浅いのでハリスを長めにとり、針先を若干曲げて使う方が良かったです。使用する錘は軽めよりは重めが良かったですね。穂先はチューブラーで長め柔らかめ、小さいアタリを察知してじっくり乗せる釣り方が合う感じがしました。同じく曇天に有効な苔虫とは対照的なアタリ方だったことが殊の外感慨深く、針の形状や天秤の形状にも一工夫必要と感じられました。
青ライオンは序盤〜中盤パッとしませんでしたが終盤に起死回生の一発があり4位に滑り込み二軍落ちを免れました。それまでサッパリだったので釣れた時はびっくりしましたね。
5位以下は、新魁とお染元赤が6点で5位、茶熊が4点で6位、暗烏黄角が1点で7位でした。
善戦むなしく選考外となったのが、暗烏赤角、黒八ッ橋黄角、他でした。お染元赤も曇天・雨天に有効でしたが、八ッ橋赤底荒巻に敵いませんでした。
一方、戦績不振だったのは夕映、赤熊、清水、桃ぼかしでした。全体的にピンクや鮮やかな赤を使用した針はあまり良くなかったです。夕映と清水はラメ入りも使用したのですが、小型がごくたまに掛かる程度でした。
暗烏赤角はヒット直後にファーストダッシュを決められてしまい、竿が伸されてしまうことが多かったので、残念ながらアタリの数が多かったにも関わらず選考外となってしまいました。もしかするとこれが暗烏という針の特徴なのかも知れません。型も比較的良いので胴調子の竿と組み合わせて使っていれば、もしかすると上位に食い込んでいたかも知れません。他の針で反応がない時でも、この暗烏だけ当たるという状況も多々有りますので、桃ぼかしその他と同様、ポケットには必ず忍ばせておきたい針だと思いました。
使ってみたかったが調達できなかったのが黒髪、茶三光、赤三光、青三光、八ッ橋金底です。来年は是非とも入手して釣れ方を比較してみたいと思っています。
上針は、夕映があまり良くなかったため来年は村雨と苔虫を試してみようかと考えています。
さて、以上で令和4年度の鮎毛鉤論功行賞を終わりたいと思います。
これで一応、6月の初期から終盤までを通じておおまかな毛鉤選択の基準ができましたので、これをもとに来季使用する竿や天秤の種類を決めて行けたらなあと思っています。
これから恒例の河川工事のシーズンに入りますが、来年こそは新しい(深い)ドブ釣り場が誕生してくれることを切に祈っています。
その「乗せる」の主役を担う鮎毛鉤ですが、ワタクシもまだ初心者で毛鉤も何を使えば良いのかよく分かりませんので雑誌の記事などを参考にいろいろ購入&使用してみました。が、やはり雑誌に書いてあることはあくまで参考程度で、結局はフィールドで一本一本試すしかないと実感させられました。
また各毛鉤ごとに適合するシーンが異なるというのは当然だと思いますが、実際は使い方まで微妙に異なっていて、「この川のアタリ針は…」というような単純なものではないということも分かりました。毛鉤釣りは本当に奥が深いというか、こういうアナログなところが実に面白いと思いましたね。
今季、幸運が重なり30回ほど釣行できましたのでデータもある程度蓄積できました。そこで僭越ながら、鮎毛鉤ごとの戦績をポイント制でランク付けすることに致しました。
題して、令和4年度 鮎毛鉤 論功行賞。
ルールは、それぞれの毛鉤ごとに釣れた鮎の体長(尾叉長)について公平に得点を算出し、解禁から禁漁までの総合得点で評価します。季節ごとの加重は行いません。ポイントは、17cm…1点、18cm…3点、19cm…6点、20cm…10点、21cm…15点、22cm…21点、とします。
それでは、審査対象となる17cm以上の釣果を列挙して行きます。
6月30日 晴 朝 17cm暗烏黄角 7月08日 曇 朝※ 19cm新魁、18cm茶熊(※昼) 7月19日 曇 朝 19cmお染元赤 7月22日 晴 朝※ 20cmアミダ(※昼)、19cmアミダ、18cm苔虫 7月25日 晴 朝 17cm八ッ橋赤底荒巻 7月28日 晴 昼 17cm茶熊 7月30日 晴 夕 17cm八ッ橋赤底荒巻 8月01日 晴 昼 17cmアミダ 9月14日 曇 夕 20cm青ライオン 10月06日 雨 朝 18cm苔虫、17cm苔虫 10月07日 雨 朝 19cm苔虫 10月13日 雨 朝 18cm八ッ橋赤底荒巻、17cm八ッ橋赤底荒巻 10月14日 雨 朝 19cm八ッ橋赤底荒巻以上。
今季最長寸を仕留めたのは7月22日のアミダ、そして9月14日の青ライオンですね。期待された暗烏赤角は再三のハリス切れで惜しくも選考外です。その他、台風の影響か苔虫の健闘ぶりが光りますね。さあ、それでは行ってみましょう。注目の集計結果は?
暗烏黄角 (17cm×1) 1点 新魁 (19cm×1) 6点 茶熊 (18cm×1、17cm×1) 4点 お染元赤 (19cm×1) 6点 アミダ (20cm×1、19cm×1、17cm×1) 17点 苔虫 (19cm×1、18cm×2、17cm×1) 13点 八ッ橋赤底荒巻 (19cm×1、18cm×1、17cm×3) 12点 青ライオン (20cm×1) 10点
では発表です。
堂々の1位は、
アミダ!
総合得点は、
17点!
2位の苔虫を突き放し、ダントツの1位に輝きました。
アミダは、特に陽が高くなってからの反応が抜群でしたね。空梅雨の渇水にも威力を発揮してくれました。ドブ釣りらしい趣のあるアタリが来る良い針だと思います。小型やウグイが少ないというのも良いですね。朝夕はアタリが若干遠くなりますが、瀬でも淵でもクセがなく使いやすい針でした。朝の地合いが過ぎた後、ゆったりとした時の流れを愉しむのに最適な、優秀な針だと思います。
2位以下は接戦です。苔虫が13点で2位、八ッ橋赤底荒巻が12点で3位、青ライオンが10点で4位。
苔虫は大健闘でした。10月7日に19cmという良型が釣れており、大穴馬かと思いきや、実績を辿れば早朝から日没まで安定して当たる善戦ぶり。特に岸寄りのカケアガリで良く当たってくれました。濁りにもある程度対応できるみたいですね。友釣り用のオトリを捕るのにも便利かも知れません。この針は深みよりも浅い淀みに向くようですが、釣り方次第なのかも知れません。フォールですぐに反応してくることが多く、錘軽めハリス短めが良かったですね。アタリも比較的分かりやすかったです。今季ソリッドとの組み合わせではあまり釣っていないのですが、おそらく相性は良いだろうと予想されます。この針は足元から丁寧に探ることの大切さを教えてくれました。感謝です。
八ッ橋赤底荒巻は曇天・雨天の日中に抜群でしたね。掛かりは良くないのですが良型を含め低活性の魚を拾ってくれるありがたい針です。食い込みが浅いのでハリスを長めにとり、針先を若干曲げて使う方が良かったです。使用する錘は軽めよりは重めが良かったですね。穂先はチューブラーで長め柔らかめ、小さいアタリを察知してじっくり乗せる釣り方が合う感じがしました。同じく曇天に有効な苔虫とは対照的なアタリ方だったことが殊の外感慨深く、針の形状や天秤の形状にも一工夫必要と感じられました。
青ライオンは序盤〜中盤パッとしませんでしたが終盤に起死回生の一発があり4位に滑り込み二軍落ちを免れました。それまでサッパリだったので釣れた時はびっくりしましたね。
5位以下は、新魁とお染元赤が6点で5位、茶熊が4点で6位、暗烏黄角が1点で7位でした。
善戦むなしく選考外となったのが、暗烏赤角、黒八ッ橋黄角、他でした。お染元赤も曇天・雨天に有効でしたが、八ッ橋赤底荒巻に敵いませんでした。
一方、戦績不振だったのは夕映、赤熊、清水、桃ぼかしでした。全体的にピンクや鮮やかな赤を使用した針はあまり良くなかったです。夕映と清水はラメ入りも使用したのですが、小型がごくたまに掛かる程度でした。
暗烏赤角はヒット直後にファーストダッシュを決められてしまい、竿が伸されてしまうことが多かったので、残念ながらアタリの数が多かったにも関わらず選考外となってしまいました。もしかするとこれが暗烏という針の特徴なのかも知れません。型も比較的良いので胴調子の竿と組み合わせて使っていれば、もしかすると上位に食い込んでいたかも知れません。他の針で反応がない時でも、この暗烏だけ当たるという状況も多々有りますので、桃ぼかしその他と同様、ポケットには必ず忍ばせておきたい針だと思いました。
使ってみたかったが調達できなかったのが黒髪、茶三光、赤三光、青三光、八ッ橋金底です。来年は是非とも入手して釣れ方を比較してみたいと思っています。
上針は、夕映があまり良くなかったため来年は村雨と苔虫を試してみようかと考えています。
さて、以上で令和4年度の鮎毛鉤論功行賞を終わりたいと思います。
これで一応、6月の初期から終盤までを通じておおまかな毛鉤選択の基準ができましたので、これをもとに来季使用する竿や天秤の種類を決めて行けたらなあと思っています。
これから恒例の河川工事のシーズンに入りますが、来年こそは新しい(深い)ドブ釣り場が誕生してくれることを切に祈っています。