千代田グルメ遺産

首都東京の中心部「千代田区」内にある名店の蕎麦や寿司など、未来の世代に引き継ぐべき貴重な食物遺産を紹介しています。

宝来屋(九段南)の「七色おはぎ」

2012年09月22日 | スイーツ・菓子
【平成24年9月22日 調査・登録】
 今日は「お彼岸の中日」です。お彼岸にいただくのは「ぼたもち」それとも 「おはぎ」?
 実は両方とも正解です。諸説ありますが一般的には、春の彼岸には春に咲く牡丹にちなんだ大きめで丸い「ぼたもち」を、秋の彼岸には秋に咲く 萩にちなんだ小ぶりで細長い「おはぎ」をいただきます。
 また昔は、秋の「おはぎ」は小豆の収穫期のため穫れ立ての柔らかい小豆を皮も一緒に潰して作った「粒あん」を、春の「ぼたもち」は冬を越して固くなった小豆の皮を取り除いて作った「こしあん」を使っていたそうですが、現在では保存技術等の進展によりこの使い分けは不要となりました。

 さて、ということで本日は靖国神社前に店を構える明治元(1868)年創業の老舗和菓子屋「宝来屋」の「七色おはぎ」です。
  《前回のこちらの店の調査・登録:三色花見だんご


 「七色おはぎ」は、奥左から右へ「こし」「つぶし」「いも」、手前左から右へ「くるみ」「ごま」「きなこ」「くり」の七品で構成されています。こちらの店の「おはぎ」はお彼岸の期間限定の販売です。


 こちらは「こし」です。


 こちらは「つぶし」です。



 こちらは「いも」です。スイートポテトのような味わいが実に美味です


 こちらは「くるみ」です。「おはぎ」にこのようなカリっとした食感があるのは珍しく、意外な相性が美味です


 こちらは「ごま」です。香ばしく仕上がっています


 こちらは「きなこ」です。


 こちらは「くり」です。


★宝来屋本店
所在:千代田区九段南2-4-15
電話:03(3261)4612
品代:こし・つぶし・きなこ・ごま・いも各158円、くり・くるみ各189円