ヨーグルトだけでない! "菌""酵母"で腸もキレイにおししい 見直される"発酵食品"
最近、乳酸菌などが入った食品や、発酵食品を積極的に摂ろうという、いわゆる「菌活」という言葉も聞かれるようになりました。そんな中、さらに発酵食品を極めようという動きが、北海道内で盛り上がりを見せています。
スーパーの棚に、ずらりと並ぶヨーグルト。さらに納豆、塩こうじ、甘酒など、世はまさに発酵食品ブーム。
そんな発酵食品への関心の高まりを受け、2016年10月、札幌市にオープンしたのがこちらのお店、ブルームーンダイナー。自家製味噌や塩こうじなど、発酵食品を大胆に取り入れたメニューを提供しています。
ブルームーンダイナー 斎藤瞳さん:「自家製のみそや、しょうゆを、どの食材にも少しずつ、発酵調味料を使うようにしていて、発酵食品の本当のおいしさを味わってほしいと店を開いた」
自家製味噌を使ったハンバーグは、ここの人気メニュー。トマトソースに味噌を加えることで、味に深みが増すとのこと。塩こうじを使ったクリーミーレモンカレーは、ほんのりレモンが香る、優しい味が自慢です。
客:「Q.ハンバーグおいしい? うん。おみその味がすごいする」「自然なものを食べたいと思っていて、(お店に)興味があったので来てみた」
食べるだけではなく、発酵食品への知識を深めたいという人たちも…。こちらは発酵食品について学ぼうという集まりです。
発酵食育講師 鷲見未織さん:「菌、カビ、酵母などいろんなものがいて、いろいろな菌を組みあわせることで、より効果が上がっていく。毎日、自分の生活に根付いて、少しずつ自分のからだに合うものを取りいれていくことが大事。そういうことを講座で伝えている」
この日の参加者は、札幌市近郊に住む女性9人。すでに発酵食品を食生活にとり入れている人も多く、発酵食品へのこだわりも人一倍です。
参加者:「甘酒を朝、家族全員で牛乳で割って飲んで、お料理に"ひしお"とか甘酒を使ったり、特に何がどうということではなく、健康を保てている」「"ひしお"を使うと、料理が簡単においしくなる。(料理が)楽しくなった」
発酵食品を取り入れることで、普段の料理がグーンと美味しくなったという声も。専門家にその秘密を聞くと…。
酪農学園大学 山口昭弘教授:「発酵の"酵"とは酵素の"酵"。酵素の働きによって、食品が本来持っていた成分が、体に良い方向、味が良いものに変わっていくということ」
味だけでなく、健康維持にも役立つのが発酵食品の魅力。発酵食品に含まれる微生物や菌が、人間の腸の中の環境を整える効果があるということです。
酪農学園大学 山口昭弘教授:「何種類もの微生物が共同して作っていく発酵食品は、より深みのある味わい。健康増進作用に加えて、食品の保存性向上も、発酵食品の大事な役割。(発酵食品は)本当にありがたい食品」
世界に類を見ないほど、多種多様な発酵食品が取り入れられた日本の食生活。あなたも上手に活用し、美味しく健康に過ごしてみませんか?
腸もキレイ