死亡した隊員、墜落まで小型カメラで撮影…回収
長野県の山中に5日、同県消防防災ヘリコプターが墜落した事故で、県警などの捜索隊は6日朝、機体内で6人を発見し、死亡を確認した。
事故機に乗っていた9人全員が死亡した。6日午後には国の運輸安全委員会の調査官が県内入りしており、7日から事故原因の解明を本格化させる。
総務省消防庁などによると、1974年以降の防災ヘリの事故では最悪の犠牲者数。民間ヘリでは、宮崎県日向市で90年9月、10人が死亡する事故があった。
長野県によると、死亡した消防隊員の1人がヘルメットに小型のCCD(電荷結合素子)カメラを装着し、離陸から墜落までの機内や機外を撮影していた。30分に満たない撮影時間だった。カメラは事故現場で回収し、県警に提出したという。