ワインの「エチケットコレクター」さん(ラベルを収集する趣味の方)のサイトで、懐かしいルドルフ・ミュラーのピースポーターのラベルを見つけました。もう会えないと思っていただけに、すごく嬉しかったです。本来はお断りをしてから載せたかったのですが、サイトが休止(放置?)中のようでしたので、ごめんなさい無断転載です。
このラベルとボトルの首の部分に貼ってある葉っぱマークが好きで、ボトルのドイツワイン特有のグリーンが好きで、まさに水のようにゴクゴク飲める味が大好きでした。
海外では、飲料水を買って飲むのが常識ですが、それよりもワインを水代わりに飲まれるそうですね。それを初めて知った当時、あり得ないなぁと思っていた私は、このワインを飲んでなるほどそういう事か!と感動したものです。「干草のような~」「ミネラルの豊富な~」などなど、ワインの味を語る時には色々な形容詞がふんだんに使われますが、ルドルフ・ミュラーのピースポーターに関しては、水の様になめらかで爽やかで、一切とんがった部分の無い味と言うのが一番ぴったりした表現だと思います。
だいぶ前に「一番好きなワイン」として、書いた事があるんですが、今はもう恐らく輸入されていないか、ラベルが変わってしまったワインだと思います。とにかく好きな味なので、ワインを売っているお店やデパートのワインコーナーで、必ず探していたのですが、明治屋の仙台店で10年位前に見たのが最後です。画像の年号は2001年になっているので、少なくとも7年前にはどこかで売られていたんでしょうね。
私が記憶している味は、1985~1987年のモノですので(当時未成年だったのは時効って事で)いくら保存状態が良くても、もう二度と味わえないでしょう。長期熟成のワインもありますが、これはそいういったワインではありません。あのリースリングとアウスレーゼの透き透った味は、もう思い出の中だけになりました。
ワイン用の葡萄の出来の良し悪しや、世界的な流行や有名人が愛飲しているなどの宣伝もあって、お店に並ぶ銘柄はどんどん変わって行きます。勿論、発売している会社や醸造する会社も、どんどん変わっていくのでしょう。たぶん、そんな理由でこのルドルフ・ミュラー社の正統ドイツ白ワインはあまり見かけなくなったんだと思います。
ネットで調べたら、まずルドルフ・ミュラー社は、近年ドイツワイン業界で強大な勢力を誇る「ドクター・ターニッシュ」の系列会社である事が判りました。
>「はっちゃんとだーりんちゃんの飲み倒れ・・・わわわワイン」様より引用
<ルドルフ・ミューラー社>
歴史は古く、モーゼル地区のバルツェルンぶどう園の経営に参画した12世紀にまで遡ります。1919年、同地区のライルに本拠地を設立し、輸出業も開始。以来、多くの銘ぶどう園を経営すると共に、有名ぶどう園との資本提携や専売契約によって、ドイツ屈指のワイン会社へと成長してきました。
同社の現オーナー、マルグレット・ミューラー・ブルグレフ女史は、かのユーゴ・ターニッシュ博士の姪であり、ドイツワインの至宝「ドクター・ターニッシュエルベン・ミューラー・ブルグレフエステート」のぶどう園の75%を所有し、このモーゼル最高級ぶどう園のとの販売提携を結んでいます。
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この「ドクター・ターニッシュ」は、残念ながらまだ飲んだ事が無いんです。そのうち何か言い訳を見つけて(笑)味をみたいと思っています。
>「ドイツワイン教室」様より引用 http://2dw.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/index.html
ピースポーター・ミヒェルスベルク(Piesporter Michelsberg)という人気有名ワイン大量に輸入されている。このミヒェルスベルク、「グロスラーゲミヒェルスベルク」ピースポート村他8村のぶどう総合畑名である。ラベルに表記できるのはピースポートだけで他の8村に er は付けない規定である。
Google Earth上空 の写真は、単一畑ゴルトトレップヒェン(Goldtrӧpchen)
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リンク先では、川沿いにある畑が見られます。このサイトさん面白いんですよ。Google Earthを使って、あちこちのワイン畑が観れるんです。
ピースポーター村は、古くからワイン用の葡萄が作られてきた土地です。周囲にもたくさんそんな村があるのですが、日本で例えるなら、同じお米の銘柄でも、獲れた場所で味が違うのと同じですね。同じコシヒカリでも魚沼産となると、ぐんっと値段が上がります。ワイン通の方なら、あの村の畑の単独の葡萄で作られたワインと、ミックスされたワインとでは味が違うとかなんとか、こだわりがあるんでしょうけれども、なんせ「ピースポーター」が村の名前だと知ったのは、随分後になってからなんて私ですから(笑)単に、なんとかの一つ覚えです。
お酒が好きなんですが、すぐに酔っ払う私が、唯一語れるワインのお話でした。