YAHOO!のトップにも挙がってますが、東日本大震災の被災地全域(東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域を除く)に、とうとう電気が届きました。すごく嬉しいニュースで、良かったなぁと思う反面、その何日か前にここで「電線盗難事件」が起きていたのを全国の皆さんは、ご存知でしょうか?
★「産経新聞 / 被災地の電気、全復旧へ 震災から2年5カ月…「とにかくうれしい」」
( http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130820-00000081-san-soci )より引用
東日本大震災の被災地全域(東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域を除く)に、ようやく電気が届く。東北電力は25日、最後に残されていた宮城県石巻市の長面(ながつら)地区と尾崎(おのさき)地区で送電線の敷設工事を行う。震災から2年5カ月、地場産業の再建など日常を取り戻す契機になりそうだ。
現在は地場産業である養殖カキの処理場や民宿などの再建が一部で進んでいる。ただ、石巻市から居住が認められない「災害危険区域」に指定され、全壊を免れた家屋の住民も帰還のめどが立たない状態だ。
25日には東北電と子会社の計約150人が作業に当たり、残り約4キロメートルの区間で電柱に電線を敷設。同日中に長面・尾崎両地区合わせて13戸の契約者を対象に電気が送られる。
上下水道の復旧見通しが立たないなど、長面・尾崎両地区では課題が山積み。
★「ニッカンスポーツ / 宮城・石巻の停電地区で送電線1キロ盗難」
( http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130823-1177306.html )より引用
東日本大震災の津波で被災し、停電が続く宮城県石巻市長面地区で、電柱に架かっていた送電線約1キロメートル分が盗まれていたことが22日、分かった。河北署が窃盗事件として捜査している。
東北電力によると、この地区は東京電力福島第1原発事故の避難指示区域を除き、被災地で最後に残った停電地域で、25日の復旧に向けて工事中だった。代わりの電線を用意するため、復旧予定に影響はないという。
同署によると、電線は高さ約11メートルの電柱に架かっており、20日夕から21日朝までの間に盗まれたとみられる。東北電が21日に被害届を出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
事件のニュース映像を観たんですが、電信柱がずらっ並んで立っているのに、ある部分からぷっつりと電線が無いんですよ。(ニュースによると、工具で切られた跡があるそう)犯罪者が外道なのは言わずもながです。でも、これ作業するのに車や人手や道具に手間がかかったんじゃないでしょうか?それに誰も気づかない、気づけないくらい、人がこの場所には居ないんですよ。
住んでいた家が「災害危険区域」に指定されて、仮設住宅に入ったり、よその土地に移って新しい暮らしを始めた人が大勢おられます。なのに、ここに住み続けると言って、家を新築したり改築したりして、今回電気が来て嬉々としてニュースのインタビューに答えている皆さんに、もやもやせずにはいられません。また被災してもかまわない、故郷を捨てられない、ここで再建するというという確固たるお気持ちがあるのなら、また地震がおきて津波がきて被災しても、絶対に文句は言うなよ、行政のせいにするなよ、と思う気持ちがあります。
故郷を再建しようと望むこと行動することに、反対するのではありません。「人が戻らない」「若い人たちが離れていく」と、新しい土地で新しい暮らしをしようとしている人たちを、街を捨てて出て行ったと悪者のように言うのはおかしいだろうと。危険が予想できるから住むなと言われている場所に人が居る限り、行政は目を配らなきゃない。
これは被災地のどこにでもある光景にしかすぎません。いろんな考えの人がいて、ぶつかりあっていて、模索して四苦八苦しているのに、「街の復興が進まない」「復興が遅い」ことばかりを強調している報道を観ていると、胸が苦しくなります。これだけの街と人が、そんなに簡単に元通りになるわけない。しかも元通りじゃだめなんです。「早くしないと、間に合わない」「大事な事だから、ゆっくり丁寧に」そんなジレンマのただなかに、多くの被災地はいます。
★「産経新聞 / 被災地の電気、全復旧へ 震災から2年5カ月…「とにかくうれしい」」
( http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130820-00000081-san-soci )より引用
東日本大震災の被災地全域(東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域を除く)に、ようやく電気が届く。東北電力は25日、最後に残されていた宮城県石巻市の長面(ながつら)地区と尾崎(おのさき)地区で送電線の敷設工事を行う。震災から2年5カ月、地場産業の再建など日常を取り戻す契機になりそうだ。
現在は地場産業である養殖カキの処理場や民宿などの再建が一部で進んでいる。ただ、石巻市から居住が認められない「災害危険区域」に指定され、全壊を免れた家屋の住民も帰還のめどが立たない状態だ。
25日には東北電と子会社の計約150人が作業に当たり、残り約4キロメートルの区間で電柱に電線を敷設。同日中に長面・尾崎両地区合わせて13戸の契約者を対象に電気が送られる。
上下水道の復旧見通しが立たないなど、長面・尾崎両地区では課題が山積み。
★「ニッカンスポーツ / 宮城・石巻の停電地区で送電線1キロ盗難」
( http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130823-1177306.html )より引用
東日本大震災の津波で被災し、停電が続く宮城県石巻市長面地区で、電柱に架かっていた送電線約1キロメートル分が盗まれていたことが22日、分かった。河北署が窃盗事件として捜査している。
東北電力によると、この地区は東京電力福島第1原発事故の避難指示区域を除き、被災地で最後に残った停電地域で、25日の復旧に向けて工事中だった。代わりの電線を用意するため、復旧予定に影響はないという。
同署によると、電線は高さ約11メートルの電柱に架かっており、20日夕から21日朝までの間に盗まれたとみられる。東北電が21日に被害届を出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
事件のニュース映像を観たんですが、電信柱がずらっ並んで立っているのに、ある部分からぷっつりと電線が無いんですよ。(ニュースによると、工具で切られた跡があるそう)犯罪者が外道なのは言わずもながです。でも、これ作業するのに車や人手や道具に手間がかかったんじゃないでしょうか?それに誰も気づかない、気づけないくらい、人がこの場所には居ないんですよ。
住んでいた家が「災害危険区域」に指定されて、仮設住宅に入ったり、よその土地に移って新しい暮らしを始めた人が大勢おられます。なのに、ここに住み続けると言って、家を新築したり改築したりして、今回電気が来て嬉々としてニュースのインタビューに答えている皆さんに、もやもやせずにはいられません。また被災してもかまわない、故郷を捨てられない、ここで再建するというという確固たるお気持ちがあるのなら、また地震がおきて津波がきて被災しても、絶対に文句は言うなよ、行政のせいにするなよ、と思う気持ちがあります。
故郷を再建しようと望むこと行動することに、反対するのではありません。「人が戻らない」「若い人たちが離れていく」と、新しい土地で新しい暮らしをしようとしている人たちを、街を捨てて出て行ったと悪者のように言うのはおかしいだろうと。危険が予想できるから住むなと言われている場所に人が居る限り、行政は目を配らなきゃない。
これは被災地のどこにでもある光景にしかすぎません。いろんな考えの人がいて、ぶつかりあっていて、模索して四苦八苦しているのに、「街の復興が進まない」「復興が遅い」ことばかりを強調している報道を観ていると、胸が苦しくなります。これだけの街と人が、そんなに簡単に元通りになるわけない。しかも元通りじゃだめなんです。「早くしないと、間に合わない」「大事な事だから、ゆっくり丁寧に」そんなジレンマのただなかに、多くの被災地はいます。