「堂々完結。」とコミックの帯にあるとおりの最終巻となりました。
連載最終話が掲載されていた少年サンデーを買いましたので、結末がどうなるかは判っていましたが、コミック化されてまとめて読むと、主人公八軒君の成長以外にも、子どもたちも大人たちも登場したすべてのキャラの成長と変化に、あぁ良いお話を読めたなぁ、とあらためて満足感で胸がいっぱいになりしました。
荒川先生が実体験してきた、酪農の辛かったことや楽しかったことを土台に、高校生たちがぶち当たる夢と現実のせめぎあいを、本当に巧く描かれたお話でした。
あ、15巻のいちおしは、常盤君ちの産みたて新鮮な卵かけご飯を食べて、あまりの美味しさに1P使ってアノマロカリス飛ばして爆発する八軒君の強面お父さんでした。そのあとふくめて三連発だからね。テニプリで手塚部長が”手塚ゾーン”で恐竜滅ぼした以来の素晴らしい背景でした。
これで荒川先生は、しばらくは休養に入られるんでしょうね。次回作も楽しみにしています。素晴らしい作品をありがとうございました。
コミック巻末に、”『銀の匙 外伝』をサンデーうぇぶりで無料公開中”と、お知らせが掲載されていたので、さっそく読んできました。だいぶ前に確か読んでいたはずなんですが・・すっかり内容を忘れていたので、読めて嬉しかったです。荒川先生の作品は、弱者への優しくて強い眼差しが常に感じられて、心打たれます。
☆「サンデーうぇぶり 銀の匙 外伝」( https://www.sunday-webry.com/detail.php?title_id=624 )