少し前にNHKで放送されていた番組で紹介されたのを見て以来、ずっと心に残っている短歌です。
★「短歌 東日本大震災を詠む」より引用
梶原さい子さん 作
「それでも朝は来ることをやめぬ 泥の乾(ひ)る ひとつひとつの入り江の奥に」
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震災がおきて、毎日ひっきりなしにくる余震が怖くて、電気も水道も止まって、津波の泥水で汚れた畳を掃除することも、手や顔を洗う事もできなかった頃、あらゆることがひっくり返っても、どんなにしんどくても、朝はくるんだという変わらない事に励まされました。ラジオ体操の歌の「♪新しい朝が来る 希望の朝だ」という歌詞を、繰り返し心の内で呟いたりしました。
12年たって、地震と津波の怖かった記憶は、ずいぶんと薄れました。でもいまだに行かれない場所もあります。助けなんてこないだろうと思っていたのに、自衛隊やボランティアの皆さんが来てくれた嬉しさは忘れないです。
これからも地震や台風などの自然災害はどこにでもおきるし、たぶん私が生きているうちに大地震はまたくるでしょう。その時に備えて、少しでも被害が減るように努めましょう。
今日はとても暖かいです。これからも暖かい穏やかな日が続きますように、失われた多くの命が穏やかな場所に居るように、祈ります。