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毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

「2013、3、11」 震災から二年

2013年03月11日 09時09分25秒 | 日常
 結局、昨日から今朝まで暴風が吹き荒れ、いっきに寒さが逆戻りしました。おまけにパウダースノーの置き土産(苦笑)「震災の日も寒かったねぇ」というのが、今朝のごみだしで会った、ご近所の皆さんとの挨拶でした。


ふりかえると、震災から一年は、とにかく怖くて。また地震が来るんじゃないか、津波が来るんじゃないかと怯えて暮らしました。二年目は、普通の暮らしができる喜びを噛みしめる毎日でした。

不謹慎ですが、震災前に亡くなったうちの義母の二回忌までと、気持ちが重なる部分がありました。亡くなってから一周忌までの間は、45日やらお彼岸やらお盆などをやりくりするのに精いっぱいで、二回忌でようやく静かな暮らしを過ごせるのを噛みしめる毎日でした。三回忌を目前にして震災が起きてしまったので、それ以降は比較できないんですが、辛かった気持ちは、時間が薄めてくれるんだなというのを体感しました。

震災を忘れる事は無いです。が、記憶が薄れていくのを、良かったと思うべきなのか、忘れないようにしなきゃいけないのかが、今もまだ判断しかねています。こうやってその時に思ったこと感じたことを、ブログに書いて残すのが、一番良い事なんだろうなぁと、思っています。

自分の内で、震災前から変わったと思うのは、どんなに無理だと思う事しんどいと思う事も「やらなきゃいけないのなら、やるんだよ」と、腹をくくれるようになったことです。

それと、一円の得にもならないと判り切っているのに、善意だけで顔も知らないまったくの他人の為に、ここまで手を差し伸べて下さる皆さんが、こんなにも大勢、確実に存在するという事実です。昨日からTVなどで、復興が遅いとかマイナスな事はたくさん報道されるかもしれませんが、こんなにも人の善意があったというプラスな事も報道し続けて欲しいと思います。

ドロと砂埃の中で畳を片付けて下さった皆さんのこと、水や食料を配って下さった自衛隊の皆さんのこと、炊き出して食べた暖かいラーメンのこと、暑い中を一軒一軒回って体の具合はどうですか?と訊ねてくれた保健指導の学生さんのこと、役所で親切に手続きを説明して下さった他県からの応援の職員さんのこと、病院でどなるおやじや文句ばかりのおばさんの相手をしながら、ずっと受付をしていたお姉さんのこと、津波でサビてドロだらけの車を無料で回収してくれたJAFのお兄さんたちのこと、垢だらけの私たち家族を家のお風呂に入れてくれた親戚のこと、食べ物から服から何度も送ってくれた親戚のこと、ずっと全部なにひとつ忘れません。

しんどくとも、辛くとも、生きている間にどうにか御恩をお返ししたいです。


今日は、とても好いお天気です。








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