少々時間が経ってしまいましたが。
監督をはじめ、コーチ、スタッフ、選手の皆さま、おめでとうございます。
ファンとしても、大変嬉しいです。
CSと日本シリーズに向けて、気を引き締めて臨みましょう。
まだまだこれからですので、喜んでばかりもいられません。
全部終わってからでもいいかな、と思いましたが、小括ということで、振り返っておきたいと思います。
今年心配されていたのは、やはりダルビッシュの抜けた分をどうするのか、ということだったでしょう。ケッぺルも直ぐに離脱してしまったので、25勝くらいがボコッと無くなった勘定でしたね。
ソフトバンクも杉内とホールトンが抜けてしまったので、似たような状況であったかもしれません。
それでも、日ハムは優勝できました。それだけチーム力に優れていた、ということだろうと思います。
要因としては、やはりチームのスタイルというかカラーがある程度出来あがっている、ということがあると思います。
一つは、育成からのチーム編成ですね。自前で育てるという成果が積み上げられてきたことだと思います。結果として、2軍から上がってきた選手がチーム力をカバーする、という土台部分があるかな、と。
賢介が怪我で抜けたのも、あまりに痛い(本人にとっても辛く苦しいでしょう、前にもあったので余計に…)ということでしたが、このピンチもみんなで乗り切ることができました。
もう一つは、ベテラン陣が優しく穏やかなのかな、と(笑)。
巨人なんかが顕著かなと思いますが、ネームの凄いスター選手が多くいるわけですが、それと比べると日ハムには強烈なスター選手がいません。
成績は素晴らしい選手は勿論いるのですけれども、あまり「オレオレ」っぽい面がないように思えます。多分、先輩方が皆さん優しいからかな、と。稲葉さんとかがそうかなと思いますが、「自分がしっかりしなきゃ、頑張らなきゃ」、とは考えると思いますし競争もあるとは思うわけですが、チームの為ならどんなことでも我慢できる、といった雰囲気があるかな、と。
中田は以前に「清原」タイプを目指していたかもしれませんが、最近はそうでもないような。3年目か4年目くらいからグッと大人になり、プロらしい顔つきと言動になっていきました。守備も随分と頑張ったしね。昨年から4番を任されたりもするようになりましたが、プレッシャーにもなって、苦しんだりもしたかな、と思います。
今年は、栗山監督が「今年は中田と心中しよう」という心意気で臨んだので、一度も外れることがありませんでした。中田が開幕からずっと打てず、初ホームランが出た時、栗山監督は涙しましたね。あの時、「ああ、今年は栗山監督は中田と心中を決めているな」と感じました。それは、中田の今後、10年、20年という選手生活のことを考えてだろう、ということです。それは、ハムの4番として、できれば「金本さんのように」長い期間活躍してくれるような選手になって欲しい、という気持ちの表れでした。
中田にしても、稲葉さんや他の4番を打てる先輩方もいる中で、苦しいし重責を感じないわけがないし、ということだったろうけれども、他の先輩方はあんまり言わないんだろうな、と。応援はしてくれるけれど、「何で打てないんだ」的な責める雰囲気とかは、あまり感じなかったのではないかな。ただ黙って見守ってくれる。そういう先輩方の気持ちに奮い立たないわけにはいかないもんね。夏以降に、かなり貢献できるようになって、「中田の一打で勝てたな」という試合が増えていった。そうやって育てなければ、育つものも育たないから。もしも中田が阪神なんかに入っていたら、あっという間にスタメンを落とされていてもおかしくなかったはずだ。甲子園の罵倒ヤジの嵐に遭っていたかもしれないね。だけど、日ハムのファンはそういうのはないから。ひたすら応援するだけ。
日本全国に名を轟かす大スターではないかもしれないが、ファンにとっては「偉大なスター」ですから。日ハムは、チームの為に仕事師に徹することのできる選手が集まっているのだ、ということです。自分の仕事を理解し、それを完遂することを目指す。それがチームとしての強さを生んでゆく。
投手陣は、これまでの蓄積がやはり大きく、中継ぎ、抑え陣の貢献が本当に大きい。先発では、武田勝、吉川がチームを引っ張った。心配なのは、宮西や増井の疲労蓄積かな。何年も連続で登板試合数が多くなると、大丈夫かなと心配になるから。今後、勝ちゲームの中で余裕がある時には、若手の登板機会を増やせるといいかな、と思います。
最後に、栗山監督はかなり信念の人だな、と。
栗山さんは、選手時代に控えの苦しさを十分に知っている人だから、チャンスを与えられることがどれほど嬉しく重要なのかを選手と同じく分かっている。自分自身が大スターではなかったからこそ、常に誰かの陰になってきたからこそ、選手起用に関しては選手の気持ちが分かるのではないかな。
日ハムは、看板選手に頼り切るというチームではないからこそ、ダルビッシュが抜けても、中田が打てない時でも、賢介が怪我で戦列を離れても、戦い続けられるチームなのだ、ということでしょうか。最終的には、個々の選手が能力を発揮してもらう、それしかないわけで、その総合力としてバランスのとれたチームなのだろうな、と思います。そういう意味では、プロ意識の高い選手たち、戦い方を身に付けている、ということで、素晴らしいチームに成長したのだな、と思います。ファンが愛するわけです、ホント。
監督をはじめ、コーチ、スタッフ、選手の皆さま、おめでとうございます。
ファンとしても、大変嬉しいです。
CSと日本シリーズに向けて、気を引き締めて臨みましょう。
まだまだこれからですので、喜んでばかりもいられません。
全部終わってからでもいいかな、と思いましたが、小括ということで、振り返っておきたいと思います。
今年心配されていたのは、やはりダルビッシュの抜けた分をどうするのか、ということだったでしょう。ケッぺルも直ぐに離脱してしまったので、25勝くらいがボコッと無くなった勘定でしたね。
ソフトバンクも杉内とホールトンが抜けてしまったので、似たような状況であったかもしれません。
それでも、日ハムは優勝できました。それだけチーム力に優れていた、ということだろうと思います。
要因としては、やはりチームのスタイルというかカラーがある程度出来あがっている、ということがあると思います。
一つは、育成からのチーム編成ですね。自前で育てるという成果が積み上げられてきたことだと思います。結果として、2軍から上がってきた選手がチーム力をカバーする、という土台部分があるかな、と。
賢介が怪我で抜けたのも、あまりに痛い(本人にとっても辛く苦しいでしょう、前にもあったので余計に…)ということでしたが、このピンチもみんなで乗り切ることができました。
もう一つは、ベテラン陣が優しく穏やかなのかな、と(笑)。
巨人なんかが顕著かなと思いますが、ネームの凄いスター選手が多くいるわけですが、それと比べると日ハムには強烈なスター選手がいません。
成績は素晴らしい選手は勿論いるのですけれども、あまり「オレオレ」っぽい面がないように思えます。多分、先輩方が皆さん優しいからかな、と。稲葉さんとかがそうかなと思いますが、「自分がしっかりしなきゃ、頑張らなきゃ」、とは考えると思いますし競争もあるとは思うわけですが、チームの為ならどんなことでも我慢できる、といった雰囲気があるかな、と。
中田は以前に「清原」タイプを目指していたかもしれませんが、最近はそうでもないような。3年目か4年目くらいからグッと大人になり、プロらしい顔つきと言動になっていきました。守備も随分と頑張ったしね。昨年から4番を任されたりもするようになりましたが、プレッシャーにもなって、苦しんだりもしたかな、と思います。
今年は、栗山監督が「今年は中田と心中しよう」という心意気で臨んだので、一度も外れることがありませんでした。中田が開幕からずっと打てず、初ホームランが出た時、栗山監督は涙しましたね。あの時、「ああ、今年は栗山監督は中田と心中を決めているな」と感じました。それは、中田の今後、10年、20年という選手生活のことを考えてだろう、ということです。それは、ハムの4番として、できれば「金本さんのように」長い期間活躍してくれるような選手になって欲しい、という気持ちの表れでした。
中田にしても、稲葉さんや他の4番を打てる先輩方もいる中で、苦しいし重責を感じないわけがないし、ということだったろうけれども、他の先輩方はあんまり言わないんだろうな、と。応援はしてくれるけれど、「何で打てないんだ」的な責める雰囲気とかは、あまり感じなかったのではないかな。ただ黙って見守ってくれる。そういう先輩方の気持ちに奮い立たないわけにはいかないもんね。夏以降に、かなり貢献できるようになって、「中田の一打で勝てたな」という試合が増えていった。そうやって育てなければ、育つものも育たないから。もしも中田が阪神なんかに入っていたら、あっという間にスタメンを落とされていてもおかしくなかったはずだ。甲子園の罵倒ヤジの嵐に遭っていたかもしれないね。だけど、日ハムのファンはそういうのはないから。ひたすら応援するだけ。
日本全国に名を轟かす大スターではないかもしれないが、ファンにとっては「偉大なスター」ですから。日ハムは、チームの為に仕事師に徹することのできる選手が集まっているのだ、ということです。自分の仕事を理解し、それを完遂することを目指す。それがチームとしての強さを生んでゆく。
投手陣は、これまでの蓄積がやはり大きく、中継ぎ、抑え陣の貢献が本当に大きい。先発では、武田勝、吉川がチームを引っ張った。心配なのは、宮西や増井の疲労蓄積かな。何年も連続で登板試合数が多くなると、大丈夫かなと心配になるから。今後、勝ちゲームの中で余裕がある時には、若手の登板機会を増やせるといいかな、と思います。
最後に、栗山監督はかなり信念の人だな、と。
栗山さんは、選手時代に控えの苦しさを十分に知っている人だから、チャンスを与えられることがどれほど嬉しく重要なのかを選手と同じく分かっている。自分自身が大スターではなかったからこそ、常に誰かの陰になってきたからこそ、選手起用に関しては選手の気持ちが分かるのではないかな。
日ハムは、看板選手に頼り切るというチームではないからこそ、ダルビッシュが抜けても、中田が打てない時でも、賢介が怪我で戦列を離れても、戦い続けられるチームなのだ、ということでしょうか。最終的には、個々の選手が能力を発揮してもらう、それしかないわけで、その総合力としてバランスのとれたチームなのだろうな、と思います。そういう意味では、プロ意識の高い選手たち、戦い方を身に付けている、ということで、素晴らしいチームに成長したのだな、と思います。ファンが愛するわけです、ホント。