漢方学習ノート

漢方医学の魅力に取りつかれた小児科医です.学会やネットで得た情報や、最近読んだ本の感想を書き留めました(本棚3)。

「内科からみる自律神経失調症」

2009年10月14日 22時03分13秒 | 養生
渡辺正樹著、文芸社発行、2008年

40代後半ともなると、いろいろ体の不調に悩まされ始めます。
私も例外ではなく、不意に寒気がしたり、動悸がしたり、この体どうなってしまったんだろうと不安になることも一度や二度ではありません。
男性の更年期障害なのかなあ・・・いや自律神経失調症かなあ・・・と悩んでいるときに見つけたのがこの本です。

通り一遍の医学的解説がわかりやすく書いてある一方で、「自律神経失調症は薬では治らない」と断言しています。
著者の考え方は生活習慣を変えて克服しようというものです。
その「生活改善法」の中に、今後の生活を考える上で重要なヒントを見つけました。

それは「楽しんでできることを見つけて習慣にする」こと。
これだ!
私に欠けているのは、生活・人生を「楽しむ」ことに気づかされました。

同じドキドキでも、ストレスで緊張する時と楽しくてハイテンションになる時では分泌される脳内物質が異なるらしい。
ハラハラドキドキではノルアドレナリン、
ドキドキワクワクではドーパミン。
目指せドーパミン分泌!

今の生活といえば、現在は身を削って小児科診療をこなす毎日。
やりがいを感じてはいますが、同時に疲労も感じ、夢中になって楽しめるというのとはちょっと違う。
不整脈という持病におびえながら生活範囲がどんどん狭くなっていく傾向を止められません。

何がいいだろう。
何かを造ってみたい。
絵を描くのなんてのもいいかもしれないなあ。

少し明るい気持ちになれました。
著者の渡辺先生に感謝!


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