目撃!にっぽん「見えない傷と生きてゆく」(2020.7.19 NHK)
親からの虐待などを経験し、成人後もトラウマと戦う若者たちがいる。彼らを支える滋賀県の自立援助ホームに密着し、社会に出て独り立ちしようと奮闘する若者たちを追う。 親からの虐待や育児放棄などを経験し、子供の頃十分な愛情を受けることができなかった若者たち。「自分は必要とされていないのでは」と周囲の視線におびえ、社会に出てからも過去のトラウマと戦っている。彼らを支える滋賀県のNPO法人が運営する「自立援助ホーム」で、若者たちは互いに支え合いながら過去と向き合っていた。“生きづらさ”を抱えながらも社会に出て独り立ちしようと奮闘する、若者たちの日々を見つめる。
親に捨てられた子ども達が身を寄せる施設。
そこで一時期過ごした子ども達のその後を追う番組内容でした。
社会に適応できず、苦しむ子ども卒業者達。
その底には、人間不信・大人不信が拭えない傷として残っていることに気づかされます。
何があっても見捨てない存在がいないと、人間は自立できない。
動物の世界では、自立できない年齢で親に捨てられたら、それは死を意味します。
彼らは結婚を現実のものとして考えられません。
家族を持つことが怖い、避けるべきものと心に刻まれているから。
相田みつを氏と児童精神科医の佐々木正美先生の共著に
「育てたように子は育つ」がありました。
かわいい子どもは、かわいがられているからかわいい。
愛らしい子どもは、愛されているから愛らしい。
そして、人間は自分が育てられたようにしか、自分の子どもを育てられない。
昔主治医として関わった子ども達は、今、どうしているだろう。