廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

痛快娯楽時代劇 新・筆殺仕立人 第拾弐話・序

2010-10-09 23:23:23 | Weblog
 この物語を今は亡き名優・藤田まことさんに捧ぐ。





面白き 事も無き世を 面白く

格差、格差の野球界

熱き戦い仕立て上げ

闇の世界の仕立人

今宵も広島を駆ける...





                        

「ここが西条駅ですね、あれ? 救急車が来ましたよ。」

「ああ...毎年の事なんですよ、酔っ払って動けなくなる人が救急車のお世話になって。」

「酒は飲むものであって飲まれるものでは無いっていいますものね。」

「実は私もここで飲み過ぎて失敗した事があるんですよ、後で話しますから。」

                                     

「そう言えば”おまきさん”その大きな帽子、お似合いですね。 でもその大きなサングラスはちょっと...今日は晴れてるけどそこまで日差しは強くないんですが?」

「え!? あぁ、ちょっと今日は人が多いですから。」

「今日は西条酒まつりですからね。 でもそれとサングラスは関係...」

「もう! 私にも”事情”はあるんですから。」

                           

「それにしても本当に人が多いですね、人を避けて歩くだけでも大変ですよ。」

「これでもいつもの年よりちょっと少ないくらいですよ。 すみません、ちょっとそこのコンビニに寄って行きましょう。 ATMでお金の調達と、それと悪酔いしない為にペットボトルの水を買いますから。」

「水を飲むんですか?」

「はい、日本酒の飲み方として酒と同量の水を飲んでその場で酔いを覚ますのがいいそうですよ。」

「ビールとかとは飲み方が違うんですね。」

                           

「着きました、ここがメイン会場です。」

「端の方にステージがあって広場の外側はお店が一杯ありますね。 あそこにお酒の試飲ってありますよ。 一杯300円でお金が掛かるんですね。」

「私が挑戦してみます、味はまあまあかな。 一合ではちょっと量が多いですよね。 こんなところで酔い潰れない様、そろそろ出ましょうか。」

                        

「酒ひろば...ですか?」

「ここは全国から集まった地酒を有料で試飲し放題なんですよ。 実は私も2年前、ここで飲み過ぎて酔い潰れる失敗をしましたよ。 チケット代1600円(現在は1800円)の元を取ろうとガンガン飲んじゃって、しまいには帰りの電車の中で爆睡したりして散々でした。」

                        

「あそこに並んでいるのがお酒の...?」

「はい、あれが全部日本酒の銘柄です。 九州とか四国とか地方毎に分けてますね。」

                        

「女城主...ですか、面白いですね。」

「これは岐阜県の酒ですね、織田方の美濃岩村城が武田氏に奪われた時、奥方だった信長の叔母が夫の代わりに城主をしていたのを新しい城主になった武田の武将・秋山信友と結婚させられ、後に信長が城を奪い返した時に裏切り者としてその女性も殺されたと。」

「悲しい伝説ですね。」

                        

「あ、この酒は私が最近よく飲んでいる銘柄ですね。」

「半蔵...ですか。 東京に半蔵門ってありますよ。」

「私の場合は”ハットリくん”と言う事でサンフレッチェが大量点を取って勝つ験担ぎで試合の前日とかに飲んでいるんですよ。」

「え? ハットリくんの名は半蔵じゃ無くて”カンゾウ”だったと思いますよ。」

「まあ、その辺は気になさらないで下さい。 じゃあそろそろ酒蔵通りに行きましょう。」

                           

「ここが酒蔵通りですか、白壁や煙突とか雰囲気のある場所ですね。」

「本当ですね、酒蔵は酒まつりの日以外でも申し込めば見学出来る場合があるそうです。」

                        

「着きました、ここが西条鶴です。 実を言うと私は西条の日本酒はあまり好みでは無いんですけどここは好きなんですよ。 それとここだけは無料でごく少量の試飲が出来るんですよ。 量は少ないですし、”おまきさん”も是非どうぞ飲んでみて下さい。」

「そうですか、じゃあちょっとだけ...あ、本当に美味しいですね。」

「ええ、醸造アルコールが入っていない”本当の日本酒”は美味しいんですよ。」


                                     

「駿河さん、仕立ですよ。 いつもの神社まで来て下さい。」

「了解です、元締め。」

                                            

 広島市内の『広島東照宮』...相変わらず境内には誰も居ない。 前は旧市民球場に向かうルート上にあった『横川胡子神社』でやっていたのだけどカープが駅前地区に移ったので私もこっちに”移転”して来たと言う訳です。 旧市民球場を建て直して”専用劇場”を造り、サンフレッチェにも早く交通の便が良い市内中心部に移転してもらいたいですね...

                           

「今回の頼み人はサンフレッチェのACL出場を願う広島サポーターの人達。」

「やる相手はJ1湘南、監督の反町、FWのエメルソン、新居、MFの寺川、DFの村松、GKの都築。」

「じゃあ、駿河さん、お願いします。」

「はい!お任せ下さい、元締め。」

                                    

 私はスクーターに乗って広島ビッグアーチへと向かう。 J1では名古屋が独走状態で優勝はちょっと厳しくなりましたけどACLに出られる3位以内と天皇杯優勝がまだ残されています。 ACLとは関わりがありませんけどナビスコカップで優勝すれば悲願の初タイトル獲得です。 今はとにかく地道に勝ち点を積み上げてもらいたいですね...



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