その1、2つの飼い主を持つ猫のはなし
わが道を行くといった猫の姿ですが、彼らの思考の立場から社会を見ると、結構情に包まれて、自分本位だけで生きてはいないのかも・・と思ったりします。ぽちたまで放送していたという2つの家を持つ猫の話。私は番組のネット情報で見たような気がするのですが、ねこ側から解説するとこういうことらしいです。
ある家庭で3匹の子猫が誕生した。3匹とも一緒に仲良く育っていった。3匹で表に散歩に出かけていったとき、うち1匹がはぐれてしまい戻る道がわからなくなってしまった。兄弟を呼んでないていたら、誰かに拾い上げられてその家に連れて行かれた。かわいがってくれるので、仕方なくそのまま家にいついてしまって1年半、一人で表に散歩に出かけたとき、見覚えのある家の前に来た。記憶がよみがえり、そこが自分の生まれたところと気がついた。家に入ってみると元の主人が大喜びで迎えてくれた。生まれた家と育てられた家の二つにはさまれて、かれは両家に公平に奉仕することを決めた。時々いなくなる生家の主人がいぶかって手紙を持たせてみたことから、2つの家庭を持っていることがわかった。その距離は直線で200メートル。しかし、そのねこは決まった500メートルの遠回りコースを通う。迷子になったときのコース、元の家を再発見したときのコースを守っているのでしょう。
その2、ちょっと怖い猫の話
私の受験生時代、生家の屋敷の片隅にあるお堂(親が祖先の記録のある地蔵尊を再建すると自分の庭に建てたお堂)を勉強部屋として寝泊りしていた。そのとき飼っていたメスねこの話です。私に忠実で、私がお堂で勉強しているときは必ずそばにいてくれます。うら寂しい田舎の農家屋敷のさらにうら寂しい竹林の中にある庵です。
ある夏の夜、12時を回ってそろそろ寝るかと、小用に立ちました。このお堂にはトイレが無く、小用のときは母屋まで行くのが面倒なので屋敷の石垣を古道に飛び降りて竹の茂るがけに向かってやるのです。月明かりも無い闇の中でお堂からわずかにもれる光を頼りに石垣を登ろうとしたとき、いつものとおりそのねこが石垣の上で待っていてくれたのですがその日はうなり声を上げ手を振り上げて私の戻るのを阻止しようとします。バカねこが・・・としかりつけたもののその真剣さに鳥肌が立ち血が凍りつくという経験をはじめて味わいました。急に後ろが怖くなりねこにかまわずお堂に逃げ戻りましたが一緒に駆け込んで来たねこは何事も無かったように寄り添ってきます。あの時ねこは何を見たのでしょう。
この場所は江戸時代は主要な街道で人の行き来も多く、崖に張り付くように多くの人が住んでいたといわれています。しかし、新しい道が開けてからとたんにここは人の行きかうことの無い密林地帯となってしまいました。霊の一つや二つ、いやもっと何かいろんな歴史が埋もれていてもおかしくは無い場所です。わが先祖が400年前に千體地蔵尊を建てて霊を鎮めたという歴史的事実もあります。
わが道を行くといった猫の姿ですが、彼らの思考の立場から社会を見ると、結構情に包まれて、自分本位だけで生きてはいないのかも・・と思ったりします。ぽちたまで放送していたという2つの家を持つ猫の話。私は番組のネット情報で見たような気がするのですが、ねこ側から解説するとこういうことらしいです。
ある家庭で3匹の子猫が誕生した。3匹とも一緒に仲良く育っていった。3匹で表に散歩に出かけていったとき、うち1匹がはぐれてしまい戻る道がわからなくなってしまった。兄弟を呼んでないていたら、誰かに拾い上げられてその家に連れて行かれた。かわいがってくれるので、仕方なくそのまま家にいついてしまって1年半、一人で表に散歩に出かけたとき、見覚えのある家の前に来た。記憶がよみがえり、そこが自分の生まれたところと気がついた。家に入ってみると元の主人が大喜びで迎えてくれた。生まれた家と育てられた家の二つにはさまれて、かれは両家に公平に奉仕することを決めた。時々いなくなる生家の主人がいぶかって手紙を持たせてみたことから、2つの家庭を持っていることがわかった。その距離は直線で200メートル。しかし、そのねこは決まった500メートルの遠回りコースを通う。迷子になったときのコース、元の家を再発見したときのコースを守っているのでしょう。
その2、ちょっと怖い猫の話
私の受験生時代、生家の屋敷の片隅にあるお堂(親が祖先の記録のある地蔵尊を再建すると自分の庭に建てたお堂)を勉強部屋として寝泊りしていた。そのとき飼っていたメスねこの話です。私に忠実で、私がお堂で勉強しているときは必ずそばにいてくれます。うら寂しい田舎の農家屋敷のさらにうら寂しい竹林の中にある庵です。
ある夏の夜、12時を回ってそろそろ寝るかと、小用に立ちました。このお堂にはトイレが無く、小用のときは母屋まで行くのが面倒なので屋敷の石垣を古道に飛び降りて竹の茂るがけに向かってやるのです。月明かりも無い闇の中でお堂からわずかにもれる光を頼りに石垣を登ろうとしたとき、いつものとおりそのねこが石垣の上で待っていてくれたのですがその日はうなり声を上げ手を振り上げて私の戻るのを阻止しようとします。バカねこが・・・としかりつけたもののその真剣さに鳥肌が立ち血が凍りつくという経験をはじめて味わいました。急に後ろが怖くなりねこにかまわずお堂に逃げ戻りましたが一緒に駆け込んで来たねこは何事も無かったように寄り添ってきます。あの時ねこは何を見たのでしょう。
この場所は江戸時代は主要な街道で人の行き来も多く、崖に張り付くように多くの人が住んでいたといわれています。しかし、新しい道が開けてからとたんにここは人の行きかうことの無い密林地帯となってしまいました。霊の一つや二つ、いやもっと何かいろんな歴史が埋もれていてもおかしくは無い場所です。わが先祖が400年前に千體地蔵尊を建てて霊を鎮めたという歴史的事実もあります。