おそらく我が家で一番残留放射線量の多いところが雨水浸透マンホール(浸透ます)。開けてみるとヘドロがたまっています。全部で4か所ある浸透ますのヘドロを回収して土嚢袋に詰め、隔離します。
放射能の全量は長い半減期の間中は減るわけではないので、せめてできる限り隔離するか、薄めて拡散させるしかないでしょう。そうして日本はこれから長い間この放射能と付き合っていかなければなりません。この辺は風や雨で運び込まれた可能性は低いと言っても、いろんな形で流通し、どこかで濃縮されます。我が家の庭は水素爆発以後0.11マイクロシーベルトでしたが、屋根の埃が全部洗われて濃縮されたヘドロは100倍レベルだと考えるのが妥当でしょう。ただ、思いのほかこのますの中に溜まっている泥はわずかでした。
問題は全国に溜まっていく汚染物質ですが、この集積場として福島第一原発周辺に巨大な城壁を築いてそこに積み上げるのが最善と思います。
いずれ原発は廃炉になるとしても、その周辺の土地が二度と人が住めるところになるわけではありません。例えば、第一原発の半径2kmに巨大な城壁を築く。その素材は放射能を帯びたコンクリートや浄化槽のヘドロで作ったコンクリートブロックを積み上げる。その中に全国から集めた汚染物質を詰め込んでいく。
高濃度で汚染された地域は風力発電用地とし、中濃度の地域はセシウムを吸収する植物を栽培しては、それを城壁内に隔離することを続けていく。バイオ燃料用穀物生産地になるかもしれない。
放射線と付き合っていきながら、安全度を高めていくためには、根気よく濃縮を繰り返し、それを1箇所に集積して行くことしかありません。
我が家のゴーヤグリーンカーテンです。そろそろ食べごろがいくつかあります。