De cela

あれからいろいろ、昔のアルバムから新しい発見まで

猫のお話

2008-07-21 14:31:42 | 犬・動物
その1、2つの飼い主を持つ猫のはなし
 わが道を行くといった猫の姿ですが、彼らの思考の立場から社会を見ると、結構情に包まれて、自分本位だけで生きてはいないのかも・・と思ったりします。ぽちたまで放送していたという2つの家を持つ猫の話。私は番組のネット情報で見たような気がするのですが、ねこ側から解説するとこういうことらしいです。
 ある家庭で3匹の子猫が誕生した。3匹とも一緒に仲良く育っていった。3匹で表に散歩に出かけていったとき、うち1匹がはぐれてしまい戻る道がわからなくなってしまった。兄弟を呼んでないていたら、誰かに拾い上げられてその家に連れて行かれた。かわいがってくれるので、仕方なくそのまま家にいついてしまって1年半、一人で表に散歩に出かけたとき、見覚えのある家の前に来た。記憶がよみがえり、そこが自分の生まれたところと気がついた。家に入ってみると元の主人が大喜びで迎えてくれた。生まれた家と育てられた家の二つにはさまれて、かれは両家に公平に奉仕することを決めた。時々いなくなる生家の主人がいぶかって手紙を持たせてみたことから、2つの家庭を持っていることがわかった。その距離は直線で200メートル。しかし、そのねこは決まった500メートルの遠回りコースを通う。迷子になったときのコース、元の家を再発見したときのコースを守っているのでしょう。
その2、ちょっと怖い猫の話
 私の受験生時代、生家の屋敷の片隅にあるお堂(親が祖先の記録のある地蔵尊を再建すると自分の庭に建てたお堂)を勉強部屋として寝泊りしていた。そのとき飼っていたメスねこの話です。私に忠実で、私がお堂で勉強しているときは必ずそばにいてくれます。うら寂しい田舎の農家屋敷のさらにうら寂しい竹林の中にある庵です。
 ある夏の夜、12時を回ってそろそろ寝るかと、小用に立ちました。このお堂にはトイレが無く、小用のときは母屋まで行くのが面倒なので屋敷の石垣を古道に飛び降りて竹の茂るがけに向かってやるのです。月明かりも無い闇の中でお堂からわずかにもれる光を頼りに石垣を登ろうとしたとき、いつものとおりそのねこが石垣の上で待っていてくれたのですがその日はうなり声を上げ手を振り上げて私の戻るのを阻止しようとします。バカねこが・・・としかりつけたもののその真剣さに鳥肌が立ち血が凍りつくという経験をはじめて味わいました。急に後ろが怖くなりねこにかまわずお堂に逃げ戻りましたが一緒に駆け込んで来たねこは何事も無かったように寄り添ってきます。あの時ねこは何を見たのでしょう。
 この場所は江戸時代は主要な街道で人の行き来も多く、崖に張り付くように多くの人が住んでいたといわれています。しかし、新しい道が開けてからとたんにここは人の行きかうことの無い密林地帯となってしまいました。霊の一つや二つ、いやもっと何かいろんな歴史が埋もれていてもおかしくは無い場所です。わが先祖が400年前に千體地蔵尊を建てて霊を鎮めたという歴史的事実もあります。

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6 コメント

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Unknown (QQ)
2008-07-21 17:09:13
きゃぁ~~~ 。。。

夜じゃなくって、、 よかった!
ぞくっとしながら 読みました。
何かからtattersさんを守ってくれたの
ですね。
猫も犬もきっと感情がありますよね。
私もそう思うときがあります。

高校生のときに可愛がっていた猫が
死んで、 一週間位学校を休んだ時に
母に「後生だから・・ 悲しんでは
いけないよ」と言われ、 やっと
学校に行ったのを思い出しました。
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Unknown (トントン)
2008-07-21 17:13:38
ちょっと怖い猫のお話

見えないものが見える猫ちゃんが
背中に張り付いた霊を追い払ってくれたと信じます。

いつもおしっこをひっ掛ける誰かさんに
このあたりで懲らしめてやろう・・と祖先の霊は怒り心頭だったのやも・・・
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Unknown (愁月)
2008-07-21 17:44:03
二つの飼い主を持つ猫のより詳しい話拝読しました。
200メートルの距離を遠回りして500メートル行き来しているのですか。500メートル聞き違いではなかったのですね。何事も中途半端な聞き方、見方は
いけないとつくづく思った次第です。

2話、いわゆるあの中津川での出来事なのですね。
学生の頃から真面目に勉強をなさって居られたのですね。夜の12時と云えば何もなくとも子供にとっては怖い時間、猫ちゃんは何を見たのでしょう?tatter's
さんを阻止したのではなく、後の何かに向かって手を上げたのかしら?tatter'sさんを守ったのかしら?それともいけない物に掛けてしまったのかしら・・・
あと、すやすやと添い寝なのだから、tatter'sさんに怒ったのではないわね。ほんとに怖い話です。 
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分からないことは多いです (権兵衛)
2008-07-21 19:04:43
第1話:何かで読んだように思います。その時は遠回りの理由に犬だったかをあげていたような記憶がありますが、tatter'sさんの書かれた理由の方がピンときます。
第2話:ちょっと理解が難しい話題ですね。scientistとしては理由が判然とするまで受け止めて置くしかないように思います。分からないことって多いですから。

いつだったか我が家にいた猫のことを書きましたが、私は彼女の遊び相手、家内は彼女のかあさんとみなされていました。私はよく仕事で遅くまで夜更かしをしましたが、寝静まってしばらくすると彼女はわたしの足もとまでやってきて、見上げながら”ニャー”っと云いました。これ習慣的になってたので、表情や声音は読めるようになっていました。もうかあさんは寝てるよ!と言わんばかりで、しばらくたたずんで自分の寝床にトコトコ行くのでした。朝ごはん、夜ごはんの時のかあさんとのやり取りは聞いてると吹き出しそうになることもありました。気に入らないと砂をかけるような真似をしてその場を離れ、家内が怒っていましたっけ。祖父の家で犬の世話をした経験もありますが、情感の深さは猫の方だったような気がします。彼女は今春14で我々を置いて逝ってしまいました。荼毘にふしてお骨にして帰ってきた晩、夢と思いましたが彼女がぼーっと現れる感じがして起き上がろうとするのですが、起き上がれません。金縛りとゆうやつです。若い時はよく金縛りになったものですが、この頃とんとそんなことはなかったのですが・・・。必死に抵抗して目が覚めました。金縛りと云う奴も不可解な現象の一つです。
長くなってすみません。
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今なんていったの? (tatter's)
2008-07-21 20:42:38
ある家にお邪魔したとき、食事の準備中のご夫人に飼い猫が確かに「おかあさ~ん」と呼んだように聞こえたのです。私は反射的に「え?いまなんていったの?」と聞いたら、ご夫人『おかあさんてよんだんです』
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ねこちゃんの話 (らっこ)
2008-07-22 23:11:06
猫は、自分勝手な甘えん坊だと思って居たけれど
細やかな気配りが出来る子なんですねぇ。

動物って、自分を可愛がって呉れる人は解るのね?

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