De cela

あれからいろいろ、昔のアルバムから新しい発見まで

南区民ミーティング

2011-09-25 22:43:16 | パートナーシップ協働・行政


リタイヤ回顧は一休みして、今日の出来事。

相模原市では、区制が敷かれてから3区それぞれ区民会議というのを実施しています。
それぞれ24人ほどの会議員がいるのですが、いずれも行政指定のほぼ決まり切った立場の人で、公募は3人だけ。
スタンプラリーと揶揄されている面もあるが、その中で南区だけは独自の進め方をしており注目されている。
私はアゴラ取材の関係から一部会議を傍聴したり、ホームページから議事録を取り寄せて読んでいる。
確かに南区民会議は、松下啓一さんが座長に推薦されていることからか、行政のスタンプラリーどおりにはいっていない。
積極的な委員の声が反映され、建設的で活発であると聞く。

今日は相模女子大マーガレットホールで区民ミーティングがあるということで、取材を兼ねて見学。

区民ミーティングとは、相模原市では松下氏とJCが研究を重ねてきたが、その原典はドイツ生まれの『プラーヌンクスツェレ』という、市民の意見をくみ取るための代表制民主主義を補完する手法の一つ。
そこに出席する市民は住民票から無作為抽出され、絞り込まれた100名。
高齢者が目立つのは、無作為抽出した結果として、成人に占める高齢者の数が反映されているといえる。

本来のプラヌーンクスツェレであれば、特定の政策について市民の思いはどうかと言ったことをチェックし、議会や行政に反映させることが目的であるが、ここではそれとは大きく外れていて、南区の魅力を語り、どんな街づくりをしたらよいかと言った漠然とした課題をグループで語り合い発表するというもの。

合間に、松下さんといろいろ話し合う機会ができたが、やはり市民の意見を吸い上げる、あるいは賛否を問うといった堅いものには絶対できないという現実的な話となった。原典の趣旨はあるが相模原方式でどこまで効果的か試行するということが限界であるようだ。

民意を吸い上げる民主主義の一つの手法として本当に日本に定着するのか期待も込めて傍聴に行ったが、やはり現実はそういうものであろう。
とくに首長、議会は議会制民主主義にそぐわないという考えが強いから。

相模原市としては初めての試み、他自治体でもほんの少し事例があるだけできわめて先駆的な試みである。アゴラの原稿は松下教授にお願いし快く引き受けてもらった。



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