De cela

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愛川町のサポセン登録団体活動発表

2017-06-21 16:27:04 | パートナーシップ協働・行政
愛川町のサポセン登録団体の活動(2
2017年6月17日に行われた活動発表会の感想を述べてみたい。
批判することも褒めちぎることも棚に上げて、総括的に述べてみよう。
まず、発表した活動団体は自分たちの活動がどれほど社会に貢献しているかの立場で行動を見つめてほしい。仮に趣味のサークルから始めた活動であっても、その特技や経験を生かして誰かの役に立っていくように修正していく。そうして堂々と、われらの活動はこういう形で公益に寄与していると自信をもっていってほしい。そういうセリフ・原稿を考えることだけでも自分たちの活動を公益活動に進化させることになる。

言い換えれば、市民活動とは他人のために役に立ちたいという個々の集まりを組織化して実現させていく活動に他ならない、ということを忘れないようにしなければならない。

鉄道模型という極めて趣味性の強い活動の発表があった。大変な技術力忍耐力、そしてお金のかかる課題であるが、うっかりすると自己満足となり、素晴らしい難しいことをやっていますねという評価で終わってしまう。聞いてみるとやはりほとんど一人の活動で組織活動ではない。市民活動としては少なくとも5名のメンバーがそれぞれ役割を担当して人々のニーズに応えていく組織を作ることが基本である。

他にも特技や趣味を題材にした活動発表がいくつかあった。俳句大会実行委員会は俳句作りを通して文化の香り高い地域にしていくという明確な狙いがあり、教育委員会など行政を動かして町ぐるみの活動に成功している。おそらく俳句の心得のある人たちによって運営し指導されているのであろうが、趣味や才能を生かして貢献していくという好事例であろう。
ウインドオーケストラや和太鼓伝統継承事業なども同じように技能の集まりが基本になるが、演奏会開催を通じて能力を高め町の一つのポテンシャルとなって行くことも公益の一つである。スポーツクラブもそのような社会貢献を目指すものであれば市民活動としてどんどん参加すべきだと思われる。

驚かされたのはアドベンチャーレースを成功させている事例である。トレッキング、自転車、オリエンテーリング、ボート、チームチャレンジなどをまる1日のコースで何百人という参加者を全国規模で集めて町内の山岳、河川、道路を周回する。そして町の人々との触れ合いもコースに取り入れて社会貢献もしている。電車も走らない都市からちょっと離れ、取り残されてしまいそうな町に町内外からこれだけの若者を集めて行事を行うということは、それなりの趣味の団体ネットワークが出来上がっているものと思われるものの、観光行政にとってもありがたいことであろう。

市民活動の分野はたくさんあるが、一般に比較的多いのが福祉がらみの活動である。福祉団体は法人化するなど組織的に充実したものから小さなグループ活動まである。発表のあった子育てサークルも小さなグループから始まったものと思う。自主保育グループと呼ばれるお母さんと子供たちの自主的な活動はたくさんあるが、多くは内部完結的というか当事者グループである。自分の必要から始まって、自分の子供が成長して保育から解放されてもその経験を生かしてお母さん方が他の幼児たちの面倒を見続けるという事例も多く見かける。そういう経験者も集まってアドバイスできる組織が生まれることを期待する。


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