蔵王

神田神保町から駿河台下、そのまま神田小川町へ抜ける靖国通り☆
この道路を挟んだ周辺は、何十年も前から縁があるような気がします☆

二十歳前後の頃は、御茶ノ水の楽器店に顔を出し、マーチン、ギルド、ギブソンなどのアコースティックギターを羨望の眼差しで見ていたり、駿河台下交差点近くにあった安売りチケット屋さんで映画の券を買い、ロッキーやジョーズ、スティングから八甲田山にいたるまで、ありとあらゆる映画を鑑賞したり、通り沿いにある大きな眼鏡店には同世代の娘さんがいらして、仲間と共に店頭へ行って楽しくお話しをさせていただいたりと、思い出がたっぷりあるんです☆

今回、また歩く機会ができましたので、靖国通りをブラブラと、、、☆

時間は午後４時☆
多少、小腹が空いてきた感じ☆

ミズノエクスポートの辺りに差し掛かった時、見覚えのある看板を目にしました☆
「おっ！　大勝軒だ！」☆

大勝軒といえば、山岸一雄さん☆
あの『東池袋大勝軒』を創業させた方です☆
こちらの“もりそば”は看板メニュー☆

昭和２６年に山岸さんと兄貴と慕っていた１０歳年上の坂口さんとで、『中野大勝軒』を立ち上げた際、湯飲みの中につけだれを入れ、茹でた時に余る麺を集めて賄い食として食べていたのをお客さんの目に留まり、それが後々のつけめん（もりそば）へと発展していきました☆

「つけめんでも食べるか」☆

私は階段を上がり、店内に入ります☆
すると、、、☆

「すみません、ちょうどスープが切れまして、今、新しく作り直しているところなんです」☆
「どの位の時間がかかるんですか？」☆
「そうですね～、約３０～４０分はかかると思います」☆
「そうですか、、、では、またにします」☆
「すみませんでした」☆

こうなると、どうしてもつけめんが食べたくなるのはしょうがない事☆
（どこかにお店はないかな～）☆

地下鉄小川町駅方面へと足を進めます☆
しばらくすると、『蔵王』と書かれた看板が見えてきました☆

近くへ行きますと、大きく“つけ麺”とあります☆
（あった～！　ここに決定！）☆

店内は４時という事もあり客は私を含めて４人☆
とても静かな雰囲気です☆
お昼時は戦場なのでしょうが、、、☆

私は“辛味噌つけ麺”をオーダー☆

　　　　

こちらの麺は『大勝軒』のそれとは正反対の細麺☆
麺につけだれがよく絡むようになっています☆
丸々１個のゆで卵、もも肉チャーシュー、たっぷりのワカメと、ボリューム満点☆
辛味噌との相性もなかなかいい感じ☆

　　　　

食べたい時に、食べたい物があるのは最高の瞬間☆
それを満たしてくれる靖国通り周辺は、これからも私にとっては“縁”のある街として続いていくのでしょう☆

でも、『大勝軒』は気になるな～（笑）☆


『蔵王　お茶の水店』
千代田区神田小川町2丁目2-7
03-5281-7077