その日、桜は満開だった。
中野駅から、北に続く大通り。桜の季節ともなると
その立派な桜並木の桜は一斉に花を咲かせ、たいそう美しい。
夜ともなると、その大通りの街灯のライトが
まるでライティングでもしたかのように
夜の闇に桜を浮かび上がらせて、それはそれで美しい。
夜風が爽やかな春の夜だった。
私は友達と別れ、帰路に着くためにバスを待っていた。
微かな風は桜の花びらを散らしていた。
桜吹雪。。。「綺麗・・・」
私は1本の桜の下でその木を見上げて、目をみはった。
「わぁ~。」桜ってこんなにも綺麗だったんだ。
誰もいない夜の桜の木の下で、ぽっかりと桜を見上げている自分って?
誰かとこの瞬間を見れたら良かったのに。
「じゃあさ。ノートルダム寺院の前で待ち合わせね。」
「ノートルダム寺院?パリのってこと?」
「そう。パリのノートルダム寺院。3年後に!!」
「3年後?それで、なんでノートルダム寺院なんだよ。」
「だってわかりやすいでしょ。みんな知ってるし。迷子になりようないもの。」
「3年後?」
「そう。だって、そのくらい時間、必要でしょ。前で持ち合わせして、
そのあと、教会のイエス様にお祈りするの。」
「なんて?」
「あなたの幸大からんことを。って。」
「なんだよ。それ?」
「いいの。どうでも。とにかく、お祈りするから。」
「へんな奴。」
その後、この話はそこで終わった。3年後のいつは決めてない。
桜の木の下で、「そのうち決めようね。」と、あなたに呟いた。
何度も、もうだめかも・・と思った。だめ、頑張れない・・と。
その都度、「そんなことないよ。大丈夫だよ。だからここにいろよ。」と。
あなたは言った。
苦しかったかもしれない。そのうち感覚が麻痺した。
ちょっと顔をしかめて、せつなそうにする眼差しに、
私はぽろぽろと泣いた。うん、多分、大丈夫。乗り越えるから。
ねえ。私、あなたの役に立ったかな?だと、いいけど。。
多分、ふたりが渡っていた、夜になると光るあの綺麗な橋。
どこに続いていたのかな?夜空に浮かぶ橋みたいだったね。
下から見上げているあなたを見た時、びっくりしたの。
気付きていたと思ってなかったんじゃないかな?
わかってたよ。私はすぐにあなたを見つけるから。
でも、今はもう探さないの。
だって、あなたもう前に進んだから。いないのわかっているから。
大丈夫。あの橋がまぼろしみたいなものだったとしても
ちゃんと、心は受け取っているから。
優しい思いや心配してくれてることは私の力になってるから。
今日は、花散らしの雨が降っていた。
今日の桜が散ってしまったとしても、桜はまた来年も咲く。
花の下で笑顔であなたを見送れたらいいなあと思った。
ううん。今も笑顔でほほえんでるよ。
そして、あなたに負けないくらいに前に進む!!そう決めたよ。
今思うに、そんなふうに時間は流れていくものだと。
人が人の力になると。
大切なあなたに。ありがとう。。。
中野駅から、北に続く大通り。桜の季節ともなると
その立派な桜並木の桜は一斉に花を咲かせ、たいそう美しい。
夜ともなると、その大通りの街灯のライトが
まるでライティングでもしたかのように
夜の闇に桜を浮かび上がらせて、それはそれで美しい。
夜風が爽やかな春の夜だった。
私は友達と別れ、帰路に着くためにバスを待っていた。
微かな風は桜の花びらを散らしていた。
桜吹雪。。。「綺麗・・・」
私は1本の桜の下でその木を見上げて、目をみはった。
「わぁ~。」桜ってこんなにも綺麗だったんだ。
誰もいない夜の桜の木の下で、ぽっかりと桜を見上げている自分って?
誰かとこの瞬間を見れたら良かったのに。
「じゃあさ。ノートルダム寺院の前で待ち合わせね。」
「ノートルダム寺院?パリのってこと?」
「そう。パリのノートルダム寺院。3年後に!!」
「3年後?それで、なんでノートルダム寺院なんだよ。」
「だってわかりやすいでしょ。みんな知ってるし。迷子になりようないもの。」
「3年後?」
「そう。だって、そのくらい時間、必要でしょ。前で持ち合わせして、
そのあと、教会のイエス様にお祈りするの。」
「なんて?」
「あなたの幸大からんことを。って。」
「なんだよ。それ?」
「いいの。どうでも。とにかく、お祈りするから。」
「へんな奴。」
その後、この話はそこで終わった。3年後のいつは決めてない。
桜の木の下で、「そのうち決めようね。」と、あなたに呟いた。
何度も、もうだめかも・・と思った。だめ、頑張れない・・と。
その都度、「そんなことないよ。大丈夫だよ。だからここにいろよ。」と。
あなたは言った。
苦しかったかもしれない。そのうち感覚が麻痺した。
ちょっと顔をしかめて、せつなそうにする眼差しに、
私はぽろぽろと泣いた。うん、多分、大丈夫。乗り越えるから。
ねえ。私、あなたの役に立ったかな?だと、いいけど。。
多分、ふたりが渡っていた、夜になると光るあの綺麗な橋。
どこに続いていたのかな?夜空に浮かぶ橋みたいだったね。
下から見上げているあなたを見た時、びっくりしたの。
気付きていたと思ってなかったんじゃないかな?
わかってたよ。私はすぐにあなたを見つけるから。
でも、今はもう探さないの。
だって、あなたもう前に進んだから。いないのわかっているから。
大丈夫。あの橋がまぼろしみたいなものだったとしても
ちゃんと、心は受け取っているから。
優しい思いや心配してくれてることは私の力になってるから。
今日は、花散らしの雨が降っていた。
今日の桜が散ってしまったとしても、桜はまた来年も咲く。
花の下で笑顔であなたを見送れたらいいなあと思った。
ううん。今も笑顔でほほえんでるよ。
そして、あなたに負けないくらいに前に進む!!そう決めたよ。
今思うに、そんなふうに時間は流れていくものだと。
人が人の力になると。
大切なあなたに。ありがとう。。。
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