「突撃！お寺の朝御飯」の巻

毎日暑い日が続いていますね。天気予報では今後も晴れマークが出ております。
帰省ラッシュも今日がピークとか。で、・・・皆様いかがお過ごしでしょうか。


本日の予想気温、36度。ウッドデッキに出ているサンダルを不用意に履くと、火傷し
ます。外での仕事は限りなく「死」に近づくので、家の中を不要領に徘徊、ウロウロ
としています。

私のいでたちといえば、アタマにタオルで鉢巻をして（ガテン系？）、半袖Ｔシャツ
を肩までまくりあげ、下は短パン。まぁぁ、おほほほ。・・・え？オッサンと同じ？
とりあえず午後一時まで家事をして、その後アッサリ職場放棄。ついに暑さに飽きて
エアコンを入れる。28度の設定。エコだけど、びみょーな温度なんだね～。


晩御飯は、鮭の焼いたのでお茶漬けか。夫はタダ券をもらったので、同僚と女性演歌
歌手のコンサートへ。娘は切羽詰っての綱渡り研修、真剣勝負の日。私ひとりだから、
お茶漬けでいい。

明朝のおかずには、牛蒡と人参のキンピラ＆カボチャの煮つけ、カレーの後に残って
いる豚肉で、しょうが焼きでも作っておけばいいでしょう。



話変わりますが、お寺の朝御飯は、質素です。質素というより、粗末かな。
禅宗のお寺さんでは、ちゃんとした思想哲学による決まりごとがありますから、理に
かなっているわけですが、普通のお寺では、奥を仕切っている奥様の考えひとつだか
ら、まちまち。ある意味いい加減。

ご飯とお味噌汁に何かの佃煮とたくあん。たまに納豆か生卵。まれに、さつま揚げの
煮たのが出るけれど、これはごちそうの部類。

そこそこのお寺というものは、ほとんど檀家さんの寄進で成り立っています。お米も
野菜もその他の食材も、どなたかが持ってこられたものでしょう。

お寺の台所では、生ゴミをほとんど出しません。大根や人参その他、皮をあまりむき
ません。死ぬほどきれいに、タワシで洗いこすり流すのです。冬の、身の凍るような
日でもです。だって、人件費はタダですから。知らない人がお手伝いに来て、知らな
いで皮をむいて棄てたりすると、どこからともなく奥様が走り出てきて、「誰がこ～
んなことしたのよ～」と叱られます。

ある時私が、あんかけの汁に生卵をとき流すのを、うしろからソーッと覗き込んでい
ましたっけ。

？・・・ビックリです。子どもが落ちたら溺れそうなドデカイ鍋に、菜箸を伝わせて卵を
流しました。若いからできないかも、と思って注意しようとしたのでしょうか。私が
たまたま後ろを振り返ってギョッとすると、ニヤッと笑いました～～！これはきっと、
義母の手際のスバラシイお勝手仕事を、盗み見ていたおかげかもしれません。

私が知っているのは、朝御飯だけですが、寺内の方々はお昼は檀家さん宅でご馳走を
オヨバレか葬儀・法事のお弁当、夜は何を食べているのか知りませんが、たぶんそこ
そこ高カロリー食かも。


そんなわけで、お寺の朝御飯を一ヶ月続けて食べると、健康になります（笑）一週間
ほど食べると、どんなお喋りな人でも口数が少なくなります。二週間たつと、空気が
暗く重く、まるでお通夜のようです。

三週間目は、これは”修行”なんだ、と達観して歯を食いしばります。残り一週間は、
もはや逃げる事しか考えていません。


わが家の手抜きの朝御飯でも、家での朝御飯が一番だ～、と認識を改めるわけです。
とにかく家で好きなモノを食べられるというアリガタさ。ハイ、その後一週間ほども
すると、すべてをアッサリと忘れていますが（笑）